科学一般
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読んで印象に残った本などをレビューします。
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- Link > amazon:種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
- Link > amazon:進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
- Link > amazon:タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書)
- Link > amazon:物理学はいかに創られたか(上) (岩波新書)
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下巻途中までで止まっているが、とりあえずレビューします。

とにかく圧巻の推論、仮説。執念とも思える多角的な考察。ダーウィンの思考過程をなぞっていくのがとても面白い。世界にインパクトを与えた本として、一読の価値あり。

しかし、その説が正しいかはこれだけでは確信できない、というのが正直な感想ですね。壮大な仮説ではあるが、「こうも考えられる」の域を出ていない気がします。科学とは呼び難い。絶対的な証拠が足りなすぎる。時間軸が長すぎて検証できないのは仕方ない、ということになるのだろうけれど。

その後、ネットや他の書籍などいろいろ当たってみても、納得させられるような証拠は見当たらず、未だ仮説の域を出ていない理論、と考えるのが妥当ではないかと思えてきました。

もちろん、DNAやそのメカニズムの共通性をもって、祖先が共通であると考えることは、当然な推論として正しい可能性が大きいと思う。
しかしそのことは、この生態系が全て偶然と確率の法則によって成り立ってきたということを裏付けるものではないし、進化の過程そのものの決定的な証拠がない以上、「確からしい仮説」という注釈がつくのではないかと思う。

そもそも、人体やDNA、遺伝、脳の仕組み、などを例に取っても、分子レベルから完璧に組み立てられているこれだけ複雑かつ精密なシステムが、自然発生的(確率的な選別、ランダムネス)だけで成し遂げられるとは、とても思えないのんですよね。そこにはとてつもない方向性と戦略が込められていると思うんです。

確率的選別のメカニズムのみでアメーバからここまで進化したと考えられる人は、確率というものをどう考えるのだろうか。それは、あり得る確率なのだろうか、ということです。

それは、自動車を構成する元素を全て箱に入れて、適当に振ったり熱したり冷やしたり、をとてつもない長い時間繰り返したら、いつかは自動車ができる、と言っているのと同じようにも思えるのです。
このように全ての構成要素が目的を持って、相互に関連し、高度に統合されている機能を持つシステムは、やはり元となる設計が必要なのでは?とも思うわけです。

もちろん、環境に合わせてある程度形態を変えたり、特性を調整したり、というメカニズムはあって、それがこの動的に変化する環境の中で生命が種を維持していく重要なメカニズムなのだろうとは思うのです。それを提示したダーウィンの功績は素晴らしい。

しかしそういうメカニズムが遺伝選別のシステムに組み込まれているとしても、それが本当に種を越えていくのか、アメーバから猿になり、人間になるのか、についてはダーウィンは答えられていないと思うし、DNAが似ている、くらいでは決定的な説明にはならないと思うのです。

まあそんなことで、これを頭から信じるのはどうも危ないのではないか、と思うようになりました。
少なくとも、批判的な目も持って見るのが正しい姿勢ではないかと、いう気がします。

DNAや生物学の知識も増やしていって、自分なりの理解を深めていきたいと思います。


ところどころ論理の飛躍もあるし、推論が甘いのではと思うところもあるのですが、とにかく門外漢が脳の仕組みについて全体感を得るにはとてもおもしろい本です。

無味乾燥な学問としてではなく、我々の素朴な感覚、疑問などから論を進めていくのは、読んでいて面白いし、結果として、とてもわかりやすいと思う。
厳密性より概観を掴みたい、という私のニーズにぴったりの本でした。

驚きと好奇心を保ちながら一気読みできました。

これから、もう少し詳しいメカニズムを説明した本などへ読み進めていきたいと思います。

読んだのが大分前なので記憶がぼやけているが、とても面白かった記憶があります。

生命活動におけるタンパク質の働きを順序立てて丁寧に説明していて、
生命のメカニズムの複雑さ精密さに驚き、生命科学に興味を持ちました。
これから、いろいろ読んで知識を増やしていきたいですね。

この本は面白かった!
アインシュタインのシンプルで簡明な思考と、ものの捉え方に感銘を受けました。

数式はあくまで道具であって、思考力、洞察力、直感力などが物理学をここまで進めてきた、ということがよく感じられる本。

高校、あるいは大学始めくらいでこういう本を読んでおきたかった、という感じです。
現在の教育のように公式で計算ばかりでは、むしろ本質の理解、知的好奇心の喚起が難しいかもしれないですね。

道具としての物理学を手っ取り早く身につけるには最短コースかもしれないけれど、科学のマインドを理解する、科学を発展させていく力を育てる、という観点に立つと、かなり筋の悪い教育と言えるのかもしれません。


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