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対談形式の本です。

一般的には、無色透明な無宗教社会と考えられている日本社会ですが、実は思考様式、行動様式に「宗教的」な制約が色濃いのだ、というのが両氏の主張です。

確かに、キリスト教の理解に立って日本社会を眺めると、「宗教的」と言っていい次元での風土/文化的規定が行き渡っていると感じられます。
それは、明文化された「宗教」との対比という形で初めて浮かび上がって来るものですが、深いところで我々の生活/行動を決定している「何か」が存在しています。
それをこの本では「日本教」と名付け、一神教社会との対比を通して、様々な角度から論じています。

現在日本の直面する様々な課題、なかなか解決の道筋が見えない問題なども、元を辿れば日本人特有の物の考え方、価値観などに由来しているのだ、ということが、二人の対談を通して、なんとなく見えてくる本になっています。

無くならない新卒一括採用、年功序列型社会、進まない働き方改革、世界最低レベルの女性の社会進出、などなど、なかなか物事が変化しない日本社会ですが、根本にある価値観レベルから見直さないと、なかなか解決の道筋も見えてこないのではないだろうか、と思われますね。

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