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読んで印象に残った本などをレビューします。

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    ノート表示(LV2)
まだ第1巻の(下)を読みかけの段階だけれど、そこまででのレビューを書きます。

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さすが、これは素晴らしい古典ですね。
読みやすい、分かりやすい、考えさせられる。

現在、空気のように存在しているかのような民主主義が、どのような過程を経てここに至ったのか、また、それ以前とは何が変わったのか。
現代民主主義への大きな飛躍の舞台となったアメリカ社会の観察を通して、民主主義の本質というものについて考えさせてくれます。

また、著者の力量にも大いに感銘を受けました。
洞察力とその視野の広さ/深さは、高度になったはずの現代社会に生きる我々の思考レベルをはるかに凌駕しているのでは、と思います。

この本でアメリカ民主主義に興味を持つようになり、ネットでアメリカのニュース、政治討論番組、大統領選のディベートなどの動画を見るようになったほか、派生してアメリカ社会や政治の本、アメリカ独立まわりの古典を読んだりするようになりました。

現代社会への実験場としてのアメリカ社会の事情は、知れば知るほど興味深く、まだまだ興味は尽きません。

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奴隷制廃止をめぐる論争がアメリカを分裂させること、ロシアがライバルの超大国となること、党派根性が凶暴になること、賢人の判断が軽んじられること、などの予測をしているとあるが、アメリカのシステムを観察して、それだけのことが予見できるというのは相当な知性だろう。
それも、当て推量というより実際の観察による論理的帰結としてそれらの予測を導いていることは、まさに驚愕というより他ない。
現代社会に生きる一体どれほどの人間が、これほどの思考ができるだろうか。

裁判官、国会議員、内閣外務大臣と、3つの国権(司法・行政・立法)に関わったとあるけれど、「アメリカのデモクラシー」中のあの明晰にして広く、深い洞察は、こういった経歴があるからこそ可能なのだろう。

さらにその後にリベラル思想の研究、アメリカでの見聞活動を行うなど、現代人には考えられないほどの広い活動を行っていることになる。

現代の高度に専門化された分業社会では、全体を見る目を養うことが難しく、新しい思想や考えを打ち出すのが難しくなっているのではないか、と考えさせられる。

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