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読んで印象に残った本などをレビューします。

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    ノート表示(LV2)
かなり大きな視点で、キリスト教が西洋社会に及ぼしている影響を解説している本。

聖書の解釈に、いささか乱暴な部分や、独自の解釈もあるように思うが、社会との関わりを大きな視点で捉えているのはとても面白い。
もちろん聖書の理解があった上で読むのが良いが、そうでなくてもなかなか面白く読めるのではないだろうか。

自由・平等・博愛と民主主義の精神、科学的探究心、トップダウンの思考、大局観、広い空間意識、論理性、etc..西洋人や西洋社会に見られる様々な特徴が、聖書に由来すると主張する。
そんなことはないだろう、と思うかもしれないが、実際に聖書を読んで理解し、社会を眺めたときに、確かにこの本にあるように感じられてくるのだ。
不思議なことに、聖書を理解することで、自分の思考空間が大きく広がり、知的好奇心が増し、価値の軸が大きく変わった、と感じる。
この不思議なメカニズムを、この本では、なかなか巧みに分析してくれている。

いずれにしても、西洋文明・社会において、宗教は(多くの日本人が考えるように)社会の脇役ではなく、堂々たる主役であり、時代を進めてきたエンジンであり、長い歴史の中でそうあり続けてきた、という事実を軽く考えてはいけないと思うのである。

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