おすすめ本の紹介(sample)
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最近読んだものを中心に、個人的にオススメの本を紹介します。
(最近といってもだいぶ前ですが!本当の最近は本を読めていません)
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サブノート画像より

古典を読む

古典は、安く買える(amazon中古などで)上に、長い時の洗礼を受けて残っている本なので、非常に重要かつ内容の詰まった本が多いと思います。
時代背景が分からずちょっととっつきにくかったり、といったことがあるかもしれませんが、話題の新刊などよりはるかに読み応えあり、という気がします。
自分の読んだ中から、読みやすかった本などを中心に、いくつかまとめてみました。

(オススメポイント)

  • 「アメリカのデモクラシー」は、読みやすい上にいろいろ考えさせてくれる本で、一度は読んでおきたい本と言えるのではないでしょうか。
  • 他に、「共産党宣言」「コモン・センス」などは、薄くてすぐ読める一方で、歴史に大きな影響を与えた思想に触れることができます。当時の時代背景を想像できるだけでも読んで面白いのではと思います。
  • また、(まだ読みかけなのですが)「自由論」も素晴らしく、自由主義社会の考え方の原点を示してくれています。なぜ、少数者が大事にされなくてはならないのか?すべての議論を尽さない限り、本当の真理とは呼べないから、反対論の自由こそが重要だ、と説明しています。言論の自由をはじめとした、現代社会の基礎をなしてきた考え方の由来を読み取ることができます。
(本文なし)

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まだ第1巻の(下)を読みかけの段階だけれど、そこまででのレビューを書きます。

ーーーーーー

さすが、これは素晴らしい古典ですね。
読みやすい、分かりやすい、考えさせられる、と三拍子揃っています。

現在、空気のように存在している民主主義が、どのような過程を経てここに至ったのか、また、それ以前とは何が変わったのか。
現代民主主義への大きな飛躍の舞台となったアメリカ社会の観察を通して、民主主義の本質というものについて考えさせてくれます。

また、著者の力量にも大いに感銘を受けました。
洞察力と視野の広さ/深さは、高度になったはずの現代に生きる我々の思考レベルをはるかに凌駕しているのでは、と思います。

この本でアメリカ民主主義に興味を持ち、ネットで米ニュース、政治討論番組、大統領選ディベートなどの動画を見るようになったほか、アメリカ社会や政治の本なども読むようになりました。
現代社会へ至る実験場としてのアメリカ社会の事情は、知るほど興味深く、興味は尽きません。

とにかく、日本だけ見ていても、物事の因果関係が見えないんですよね。
現在、身の周りにある殆どの制度、技術、コンセプトなどが海外からの輸入品であり、それらを生み出した『原因』がこの国にはないので、当然なのですが、
因果関係が見えていなければ、当然ながら『これからどうしたらいいのか』もわからない、ということになってしまいます。
人類の辿って来た道のりが歴史に刻まれていない日本のような国では特に、個々人がこういった本の助けを借りて人類の来た道をなぞる、といった作業が必要になるのだろうと思います。
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一度は読んでおかないと、と思って読んでみましたが、その価値はあったと思います。

本の内容としては、議論が雑だと思うので星3つとしましたが、この本を読む価値については星5つです。
(この薄い本を読む事で、歴史の一部を直に見てみるという体験ができるのだから、まず読んで損はないでしょう)

まず第一に、この本の内容が受け入れられる時代があったということに驚きます。今から見ると相当に過激な内容ですね。
人類始まって以来の貨幣経済を否定しようとしているけれど、その対処法が驚くほど大雑把でアナーキーです。
人間の思考、良心、判断力を信用しすぎの感じがします。

着目した問題(労働者の搾取)自体は、その時代においては大きな問題だったのでしょう。今でも、資本主義にはその問題は付きまとっています。労働者は、個人としては解体され、社会の歯車となっていってしまう、と。

その問題提起自体は確かに重要と思うのだけれど、その原因を資本家(私有財産)の存在に求めるところに無理があります。資本家(私有財産)は自由経済を効果的に回すための一装置にすぎず、それを解体したから問題が解決するというものではなかろう、と思うのです。

そして解体後の統治は労働者自身が行う、というのだけれど、神でない人間が全てを見通せない以上、それは仕組みとして破綻していると思わざるを得ない。
まあこのあたりは、資本主義が現在までに変化と改善を重ねてきた結果、問題点が我々に耐えられるレベルまで小さくなったからこそ、そう感じられるのかもしれませんが。

アダムスミスの「神の見えざる手」は、特定の人間には把握しきれない、市場の細部を、貨幣(市場経済)というものが自動調整すると言っているわけだけれど、このメカニズムを破壊して、これに勝る判断を、誰か特定の人間なり団体なりができる、と考えるのは、明らかな間違いでしょう。
そんなに賢くて完璧で全てを知る人間がいるわけがないし、もし居たとしても、そこに恣意が入り込むことは避けられません。

公平な市場による自動調整と、恣意的な決定と、どちらが民主的で効果的か、考えるまでもないと思うのですが、資本主義の「問題」があまりに目立っていた時代なのでしょう。
また、市場や経済、技術が今ほど複雑でなく、発展や成長の方向というものを、上に立つ意思決定者が一意に定めることができる、と想像することができるような時代でもあったのでしょう。

いずれにしても、人間の考えるユートピアというものは危ないですね。自らの思考力を信用しすぎてはいけない。現在あるものは、やはり何らかの理由があってそうなっていることが多いですよね。もちろん問題がある場合には正していく必要があるけれども、現在の大前提を一気に否定し、何か別のもので置き換えればうまくいくだろうというのは、想像力の欠如ではと思えます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そのような意味で、私はベーシックインカムのような考え方にもどちらかといえば否定的です。
一見、わかりやすくて刺激的なアイデアは、現実を地道に改善していく大変さと、伴って発生する問題点を忘れさせてしまい、実際以上に魅力的に映るので、冷静にそのメリットと実現可能性を見なくてはいけないと思います。
大きな変革もいいけれどその前に、もっと適切に再分配するとか、まずは現実的な対処をしっかり検討すべきではないか、という事を忘れてはいけないと思います。

ただし、時代が変わっていくとき、根本からの新たな仕組みが必要になる事はあると思うので、新たな可能性の検討に対してオープンな気持ちでいたいとは思います。

(本文なし)

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実に簡易で平明な語り口で、まさに「誰にでも理解できる」言葉で書かれた主張、と言った感じの古典です。

編集者であったペインさんの経歴からくるものでしょうが、この分かり易さこそが広く民衆の心に訴え、大きな力となった理由、ということは想像できます。
思想としての深さや厚みこそないかもしれませんが、実際的な行動を喚起したという意味で、とても興味深い本だと思います。
また当時のアメリカの置かれた立場、イギリスとの関係、などが伝わってくる内容で、面白く読めました。

歴史本などの記述を通して間接的に知る事と、(当時の人々の考えを)直接的に本で読む事では、理解の仕方が全く違うので、薄い古典というのは読んで損なし、といった感じがしますね。
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(まだ読みかけですが素晴らしい本なので紹介します)

この本は、自由主義社会の考え方の原点を示してくれています。
なぜ、少数者が大事にされなくてはならないのか?すべての議論を尽さない限り、本当の真理とは呼べないから、反対論の自由こそが重要だ、と説明しています。言論の自由をはじめとした、現代社会の基礎をなしてきた考え方の由来を読み取ることができます。

日本では「自由」というものを「不自由」の反対程度に、なんとなく受け止めている人が多いのではと思いますが、自由主義社会を産み出してきた欧米社会では徹底して議論され、掘り下げられてきた結果としての積極的「自由」である、ということが読み取れる気がします。
この本を読むと、「自由」という言葉の意味が違って見えてくるかもしれません。
また、今の日本に欠けているものも、見えてきそうな気がしています。
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未だ途中で止まっているのだけど、とりあえずのレビューを書きます。

平易な言葉で分かりやすく著者の考えが述べられていて、面白いです。
決して難しくはなけれど、長いです。

この時代にこれだけの思考ができたことに驚くし、昔と今の社会の変わったところ、変わらないところなども見えてきて面白いと思います。
そしてとにかく、世界を俯瞰する思考の広さ、深さは圧巻です。
さすがは経済学の祖、と思える本です。

それにしても、現在のように分業化、専門化、細分化、された社会で、これだけ全体を俯瞰して思考をまとめることのできる人間がいるだろうか、と考えさせられます。
ダーウィンの「種の起源」、トクヴィルの「アメリカのデモクラシー」などの本でも同じように感じます。

アダムスミス自身が、工業化が進むと社会、仕事が分解されて人間が愚かになると警告しているそうですが、まさにその通りになっているのではないか、と思わされます。
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