他者への想像力(の限界)について
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これ、なんとなくわかる気がしますね。
気をつけないと、陥ってしまいがちな罠かもしれません。
自分もよくやってしまっている気がします。
日本の社会でも、我々も身を粉にして働いてきたんだから、あなたたちもそうあるべきだ、というのはありがちではないですか?

しかし、皆が大体同じ方向を向き、同じような生活環境にあった時代はもう過ぎ去りました。
同じ日本に暮らしていても、置かれた状況や生活環境は様々になっているし、世代間の環境も大きく違います。そのばらつきは、これからもさらに開いていくことでしょう。
つまり、他者の事情について大体想像できた時代から、基本的に何もわからない、というのが当たり前の時代に入ってきているのだろうと思います。

そのような時代に、どのように他者と向き合っていけばいいのでしょうか。「理解できるはず」という思い込みを捨て、「理解できるはずがない」をスタートラインにしなければならないわけで、曖昧な「共感」「空気」「和」といった共同体意識をベースにしてきた日本人も、しっかりした自己確立、自己主張と明確なコミュニケーション、そして異質な存在への寛容が求められる時代となるということではないかと思います。


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