日本の研究環境
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外国人材の活用が叫ばれていますが、大学に限らず日本で一般的な「縦社会」は、自由競争、実力主義のメカニズムと相容れないのではないかと思います。

このような縦社会が成立する背景には、ある意味では運命共同体の一員として組み込まれることによる、構成員の自由の放棄(終身雇用、系列取引、重層下請け関係などによる囲込み)があり、それは(欧米型の)自由競争をベースとした労働原理とは異なる物ではないかと思います。

研究やビジネスの対象そのものに対してでなく、組織や団体に対する調整努力が大きくなってしまっては、肝心の本業において一線で勝負できるはずがありません。
しかし、日本では「運命共同体」ベースでの組織運営が普通なので、どうしてもそちら側の比重が大きくなってしまいます。

このような構造を残したままで、そのほかの待遇や環境を整えたところで、充実した仕事ができないのであればやはり、優秀な人材を引き入れていくことは難しいのではないでしょうか。
やはり求められるのは、日本独特の社会構造そのものにメスを入れることなのではないかという気がします。
(時代が変わり、そのような特異性はもはや強みでは無くなっていますから、失うものも少ないのではないか?と思います。但し年功序列の受益者を除いて)

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