聖書の論理が世界を動かす
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最近読んだものを中心に、個人的にオススメの本を紹介します。
(最近といってもだいぶ前ですが!本当の最近は本を読めていません)
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大きな視点で、キリスト教が西洋社会に及ぼしている影響を解説している本です。

聖書の解釈に、いささか乱暴な部分や、独自の解釈もあるように思いますが、社会との関わりを大きな視点で捉えているのはとても面白いです。
もちろん聖書の理解があった上で読むのが良いですが、そうでなくてもなかなか面白く読めるのではないでしょうか。

自由・平等・博愛と民主主義の精神、科学的探究心、トップダウンの思考、大局観、広い空間意識、論理性、etc..西洋人や西洋社会に見られる様々な特徴が、聖書に由来すると主張しています。
そんなことはないだろう、と思うかもしれませんが、実際に聖書を読んで理解し、社会を眺めたときに、確かにこの本にあるように感じられてくるのは不思議です。
不思議なことに、聖書を理解することで、自分の思考空間が大きく広がり、知的好奇心が増し、価値の軸が大きく変わった、と感じるのです。
そしてその積み重ねとしての西洋社会全体で、大きな前進をしてくることができたことも、なんとなく納得ができるのです。
この不思議な関係を、この本では、なかなか巧みに分析してくれています。

いずれにしても、西洋文明・社会において、宗教は(おそらく多くの日本人が考えるように)社会の脇役ではなく、堂々たる主役であり、長い歴史の中で時代を進めてきたエンジンそのものである、という事実をしっかり理解しなくては、西洋文明を受け継いだ日本社会の真の成熟もないのではないか、と思います。

第一歩として、この本は面白く読みやすいのでオススメです。
(本文なし)

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