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読んで印象に残った本などをレビューします。
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    ノート表示(LV2)
産業構造の変化の観点から、現在の日本社会の問題点を整理しています。

世界は90年代からIT革命により分散型意思決定、水平ネットワークの時代に入っているのに対し、
日本は高度成長期の製造業にこだわり、円安や補助金などで保護してきた結果、産業構造の変化が遅れ、中央集権型意思決定、垂直統合型の社会構造のまま、
IT時代に適した産業が生まれてこないため、低成長が続いている、といった内容です。
野口悠紀雄先生の本は分量が多くて読むのが大変なものが多いのですが、この本はコンパクトに先生の持論を読めるのでオススメします。

社会の構造から変わらないと、次の時代(あらゆるものがデータ化され、共有され、人工知能が牽引する時代)にはついていけないはずで、まさにその通りだと思うのですが、まずはアベノミクスに代表される利益誘導型の政治が変わらなくては、その道筋は見えてきません。

人々の意識がどのようにして変わっていくのか、そこにかかっているのでしょう。
その起爆剤は何になるのでしょうか。技術でしょうか、人の行動でしょうか。


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