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おすすめ本(経済・社会) LV1 |
- 「希望を捨てる勇気」:少し前の本ですが、日本における雇用規制緩和の重要性などを分かりやすく説明してくれています。 (本文なし)
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経済 LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:ザ・ワーク・オブ・ネーションズ―21世紀資本主義のイメージ - Link > amazon:経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか - Link > amazon:変わった世界 変わらない日本 (講談社現代新書) - Link > amazon:戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書) - Link > amazon:金融緩和の罠 (集英社新書) - Link > amazon:スウェーデン・パラドックス (本文なし)
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Link amazon:ザ・ワーク・オブ・ネーションズ―21世紀資本主義のイメージ ★★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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ボーダレス・エコノミーの本質を描き、未来を先取りした鮮烈なイメージ。巨大企業に代わって、「グローバル・ウェブ」が全盛となり、「シンボリック・アナリスト」が主役として脚光を浴びる。変貌する資本主義に備えて、今、国家の意味と役割が問い直される。全米読書界を沸かせる衝撃作。
引用元:amazon:ザ・ワーク・オブ・ネーションズ―21世紀資本主義のイメージ
この本が80年代のアメリカで書かれたことには衝撃を受けます。著者の洞察力による部分も大きいとは思うけれど、すでにアメリカにこういう現実があった、ということだろうから。
内容は、経済活動がグローバル化し、労働の水平分業が進んだ結果、先進国の個人は「シンボリックアナリスト」(と本書中で呼んでいる)のような、付加価値/創造性の高い仕事にシフトしていかなければならない、といったような話ですが、その必然性を説明する文脈には、経済から教育まで広く言及していて、説得力があります。 このような考えが実際に政策にも反映されてきた現実。 その後の、アメリカの強さの発揮と、日本の置いていかれぶりは、このあたりの視点を社会の中にどれだけ組み込むことができたか、というところも寄与しているのでは、と思えます。 過去20年間で、日本の名目GDPは変わらず、アメリカは約2倍に成長していますね。 アメリカは労働者への分配が極めて薄い社会なので、社会の不満は大きくなっていますが、経済成長自体には大いに成功していると思えます。(成長と分配は個別の問題として考えていいだろうと思います)
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Link amazon:経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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日本経済停滞の真因は、80年代からの世界大転換にあった。未来を知るために歴史を振り返る。 著者について 野口悠紀雄(のぐち ゆきお) 1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。
引用元:amazon:経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか
この本は、80年代の世界の大転換に日本がついていけていないということを問題意識に据えていますが、これは「The work of nations」の内容と見事に符合しています。
著者の提唱する、金融と情報産業へのシフトには完全には同意しないのですが、現状の分析と、そこへの経緯の説明はさすが、明快で説得力があると感じます。 しかし、情報革命+人工知能によるソフトウェア及びクリエイティブワークの指数関数的な重要性増大とその意味に、まだ多くの日本人は気づいていないのではと思います。 この変化を牽引するIT技術の動きを見ていると、アメリカとの開きには愕然とします。遠すぎて背中すら見えない感じではないでしょうか。 現在のアメリカとの開きは、とてつもなく大きいけれど、IT技術者以外の人達は、アメリカ人と同じ製品やサービスを日常的に使っていることで、「そこそこ近いレベルにある」と錯覚しているのではないかと思います。 日本のITはアメリカに「ちょっと遅れている」というようなレベルでなく、「全く歯が立たない」というのが現状で、それに危機意識がないのは、(ソフトウェア中心の時代にあって)ちょっとまずいのではという気がします。 やはり構造改革は避けて通れない、ということを再認識させてくれる本だと思います。
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Link amazon:変わった世界 変わらない日本 (講談社現代新書) ★★★★ |
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過去30年の間に国際経済を取り巻く環境は激変した。しかしながら、日本経済は、電気や自動車などの製造業の輸出に過度に偏重したビジネスモデルを変えることができずに変化に大きく立ち後れた。しかしながら、日本の政治家にも官僚にも、こうした現状認識ができずに、場当たり的な対応を繰り返してきた。成功しつつあるかに見えるアベノミクスも、旧態依然とした経済モデルにしがみついており、本質的な改革とはほど遠い。(講談社現代新書)
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引用元:amazon:変わった世界 変わらない日本 (講談社現代新書)
産業構造の変化の観点から、現在の日本社会の問題点を整理しています。
世界は90年代からIT革命により分散型意思決定、水平ネットワークの時代に入っているのに対し、 日本は高度成長期の製造業にこだわり、円安や補助金などで保護してきた結果、産業構造の変化が遅れ、中央集権型意思決定、垂直統合型の社会構造のまま、 IT時代に適した産業が生まれてこないため、低成長が続いている、といった内容です。 野口悠紀雄先生の本は分量が多くて読むのが大変なものが多いのですが、この本はコンパクトに先生の持論を読めるのでオススメします。 社会の構造から変わらないと、次の時代(あらゆるものがデータ化され、共有され、人工知能が牽引する時代)にはついていけないはずで、まさにその通りだと思うのですが、まずはアベノミクスに代表される利益誘導型の政治が変わらなくては、その道筋は見えてきません。 人々の意識がどのようにして変わっていくのか、そこにかかっているのでしょう。 その起爆剤は何になるのでしょうか。技術でしょうか、人の行動でしょうか。
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過去30年の間に国際経済を取り巻く環境は激変した。しかしながら、日本経済は、電気や自動車などの製造業の輸出に過度に偏重したビジネスモデルを変えることができずに変化に大きく立ち後れた。しかしながら、日本の政治家にも官僚にも、こうした現状認識ができずに、場当たり的な対応を繰り返してきた。成功しつつあるかに見えるアベノミクスも、旧態依然とした経済モデルにしがみついており、本質的な改革とはほど遠い。(講談社現代新書) |
Link amazon:戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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第二次大戦後の世界は、かつてない急激な変化を経験した。この六〇年を考える際、民主制と市場経済が重要なキーワードとなることは誰もが認めるところであろう。本書では、「市場化」を軸にこの半世紀を概観する。経済の政治化、グローバリゼーションの進行、所得分配の変容、世界的な統治機構の関与、そして「自由」と「平等」の相剋―市場システムがもたらした歴史的変化の本質とは何かを明らかにする。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 猪木/武徳 1945年滋賀県生まれ。京都大学経済学部卒業。マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了。大阪大学教授、国際日本文化研究センター教授等を経て、同センター所長。1987年に『経済思想』(岩波書店)で日経経済図書文化賞、サントリー学芸賞、2002年に『自由と秩序』で読売・吉野作造賞、2004年に『文芸にあらわれた日本の近代』で桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用元:amazon:戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)
現代世界の歴史がよく分かっていないと感じていたので、経済を軸に戦後の歴史を概観するこの本を読んでみました。
少し雑然としている感じですが、現在進行形の歴史とは、そんなものかもしれません。 現代社会を読み解く基礎知識として、ざっと全体の流れを掴むのに良い本だと思います。
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Link amazon:金融緩和の罠 (集英社新書) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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アベノミクスでにわかに注目をあびる金融緩和政策。しかし、「日銀が大量にマネーを供給すれば、景気が回復する」というのは机上の空論だ。「失われた二〇年」をもたらした本当の理由を覆い隠し、かりそめのバブルを引き起こすだけではないか。しかも副作用の大きさは計り知れない。国債の信用喪失に始まる金融危機、制御困難なインフレなど、さまざまなリスクを第一線のエコノミスト・経済学者らが、哲学者と徹底的に討論。金融緩和の落とし穴を見極め、真の日本経済再生への道筋を描き出す。
引用元:amazon:金融緩和の罠 (集英社新書)
アベノミクスでは、インフレの期待で経済が上向くという考えを前提としています。
期待を操作することで、確かに株価は上がりました。 しかし短期的な期待に影響されやすい株価は操作できても、実体経済はどうでしょうか。 現在のような需要不足の環境にあって、金融的な手法で、本当に実体経済は上向くのでしょうか? そのようなカラクリが、経済専攻でもない一般市民にはよくわかりません。 「金融緩和」と言われただけでなにか魔法のような、自分にはよくわからない話と感じ、自分での判断を諦め、思考停止してしまうのではないでしょうか。 「アベノミクス」は、まさにそのような効果を狙ったトリックだと考えています。 (禁じ手の、将来借金からのバラマキで、見た目の経済は水増しされています) この本では、一般人にはわかりにくい金融緩和の功罪を、現在の社会環境の特殊性などを中心に、シンプルな思考の積み重ねで読み解いています。 教科書的な経済理論が成立した頃の社会は、ピラミッド型人口の社会であり、成長途上で需要が供給を上回っていて、ボトルネックとなっている資金供給を潤沢にすれば生産が拡大し、問題が解決する時代だったのだろうと思います。 しかし前提となる条件は現在では大きく異なっています。 ごく当たり前の推論でも、そのような話は成り立たなそうだな、と感じられるのではないでしょうか。 そのようなところから、現在の金融政策を読み解くヒントを得られる本だと思います。
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Link amazon:スウェーデン・パラドックス ★★★★ |
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内容紹介
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高福祉のイメージばかりが先行するスウェーデン。しかしその高福祉は、激しい競争による高成長で維持されているのだ! 赤字財政と低成長に苦しむ日本への改革のヒントに満ちたスウェーデンの経済システムを解明。
引用元:amazon:スウェーデン・パラドックス
(だいぶ前に読んだ上に、流し読みだったので少しいい加減なレビューになります)
この本の内容は結構印象に残っていて、今でも社会のあり方を考える際の材料になっている気がします。 現在の社会からどういうところを目指したらいいのか、結構なヒントがあると思います。 スェーデンなど北欧の小国は、高福祉で高成長というイメージがあります。(実際にそうですが) しかし「高福祉」という言葉から我々がイメージするような、単なるバラマキではなく、同時に競争の徹底があるからこそ成功しているというのが、この本を読むとよく分かります。 企業の保護措置などは取らず、競争力が落ちた産業、企業は淘汰するに任せる。 そのかわり、企業、産業間での人の移動がスムーズになるように、職業教育などの様々な仕組みを用意して、企業という「ハコ」でなく、個人を守ることに注力していることがわかります。 言い換えれば、日本においては円安誘導やバラマキで実施している「企業への福祉」を、「個人への福祉」に置き換えれば、自然と高福祉ということになるのかもしれません。 そしてそうすることで、恣意的な利益誘導からルールの徹底した市場となり、不公正な格差や労働慣行の解消、時代に適した産業構造へのスムーズな移行など、資本主義として重要な機能を回復強化できるのではないかと思います。 福祉理念のあり方、対象の捉え方次第で、(同じ財政規模あるいはそれ以下でも)高競争で高福祉な社会というのは実現可能なのかもしれない、と思わせてくれる本でした。 全部読むのは大変ですが、流し読みでも一読の価値はあるのでは、と思います。
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社会 amazon:スウェーデン・パラドックス LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:近代民主主義とその展望 (岩波新書 黄版1) - Link > amazon:「強すぎる自民党」の病理 老人支配と日本型ポピュリズム (PHP新書 1058) - Link > amazon:希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学 - Link > 日本教の社会学 | 小室 直樹, 山本 七平 |本 | 通販 | Amazon - Link > amazon:サッチャー時代のイギリス―その政治、経済、教育 (岩波新書) - Link > amazon:隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】 隷属への道(wikipediaより) > wikipedia:隷属への道 - Link > amazon:ブレア時代のイギリス (岩波新書 新赤版 (979)) - Link > 「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3)) | 山本 七平 |本 | 通販 | Amazon - Link > amazon:憲法がヤバい (ディスカヴァー携書) (本文なし)
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Link amazon:近代民主主義とその展望 (岩波新書 黄版1) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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民主主義という言葉はかつての輝きを失なってしまった感が強い。しかしそれは、体制の違いを問わず最高の価値を付与されていることに変わりはない。本書は、近代民主主義の歴史を克明に辿りつつ、その理想と現実との対抗関係を明確にし、さらに現代政治を構成する原理としての民主主義を浮き彫りにして、新たな展望を拓く。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 福田/歓一 1923年神戸市に生まれる。1947年東京大学法学部卒業。専攻は政治学史。東京大学名誉教授、明治学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用元:amazon:近代民主主義とその展望 (岩波新書 黄版1)
今日に至る民主主義発展の歩みが、簡潔に、かつ考えさせる語り口で書かれていて、とても読みやすく面白い。
戦後、民主主義は当然のこととして受け止められる世界になってきたと思いますが、一方で、経済のグローバル化とグローバルインバランス、成熟経済化、有権者の高齢化と世代ギャップの拡大、IT化の進展、などに伴って、一国単位での民主主義が必ずしも有効に機能しないケースも増え、世界的に既存政治への不信感が広がっている状況ではないかと思います。 このような状況にどう対処していったらいいのだろうか、簡単な答えは見つかりそうにないけれども、まずは今日当たり前と受け止めている「民主主義」はどのような経緯を経て現在の姿となったのか、そのあたりを知りたいと思い、この本を手に取ってみました。 民主主義について色々と考えさせてくれる本でもあり、読んでみて良かったと思います。
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貴台民主主義とその展望 |
Link amazon:「強すぎる自民党」の病理 老人支配と日本型ポピュリズム (PHP新書 1058) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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2016年7月の参議院選挙では、自民・公明の与党が過半数を大きく上回り、「改憲勢力」が3分の2を超える戦後初めての状況になった。しかし、「アベノミクス」の下、成長率はゼロに近づき、政府債務は1100兆円を超えた。しかも高齢化はさらに急速に進み、このままでは2030年代には社会保障会計は大幅な債務超過になりかねない。にもかかわらず、安倍内閣はポピュリズム政治を繰り広げ、野党は「民共共闘」などという失策を重ねるばかり。どうしてこんな政治になってしまっているのか。戦後政治史を追って、日本の「無責任の体制」の根源を衝く意欲作。
引用元:amazon:「強すぎる自民党」の病理 老人支配と日本型ポピュリズム (PHP新書 1058)
戦後からの政治の流れを中心に、日本社会の問題を整理している本です。
現在、「支持政党なし」が半分近くで、自民党一強と言いながらも消極的な支持であり、国民の多くが現在の政治に一種の諦めを感じているのではないかと思います。 世代間の大きな環境の差と不公平、そしてそれを解消する手段を持たない若者世代。 時代にあった舵取り不在のための産業競争力の低下と、それによる長時間労働の慢性化、貧困、格差の拡大。 政治が数の論理でしか動けないとすれば、数において優る高齢者のための社会になってしまうのは避けられません。 現在の日本は「大きな政府」対「小さな政府」といった、ごく当たり前の政策論争すら存在しません。 自民党も民進党も、大きな政府指向であり、方向は違えどバラマキを指向している点では同罪といえます。 なぜこのような社会になってしまったのか。我々に解決への道は与えられているのか。 このような現状に至るまでの流れを書いたのがこの本です。 解決方法は自分たちで考えるしかありませんが、まずは問題の所在と、戦う相手を明確にする意味でも、過去を整理しておくことは重要ではないかと思います。
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Link amazon:希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学 ★★★★ |
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商品の説明
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内容(「BOOK」データベースより) 日本経済の「失われた20年」はなぜ生じたのか?この閉塞感は、いったいどこからきているのか?気鋭の経済学者、ブロガーの著者による日本経済「再起動」のための処方箋。 著者について 池田 信夫(いけだ・のぶお) 1953年京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。1993年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現在は上武大学大学院経営管理研究科教授。学術博士(慶應義塾大学)。著書に『なぜ世界は不況に陥ったのか(池尾和人氏との共著。日経BP社)』『ハイエク 知識社会の自由主義』(PHP新書)、『情報技術と組織のアーキテクチャ 』(NTT出版)、『電波利権』(新潮新書)、『ウェブは資本主義を超える 』(日経BP社)など。自身のブログは「池田信夫blog」。
引用元:amazon:希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学
だいぶ前に読んだ本なので、思い出しレビューになります。
かなりコンパクトに、日本社会の置かれた状況、問題点と、解決に必要なものとが書かれていたと思います。 特に、雇用の流動性について、この本を読んで重要性を再確認できた気がします。 解雇規制こそが日本社会を固定化し、新陳代謝を阻害しているのだという視点を与えてくれた本でもあり、その後の考え方に影響を受けたことは間違いありません。 とにかくコンパクトな文章で、本質的な問題へアプローチしているので、誰にでもわかりやすく、日本社会を考える上での良いフレームワークを与えてくれる本だと思います。
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Link 日本教の社会学 | 小室 直樹, 山本 七平 |本 | 通販 | Amazon ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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そして戦前日本は軍国主義国家ではなかった!碩学による「日本教」の徹底分析!政治・経済・宗教など叡智を尽くした議論白熱! 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山本/七平 1921年東京生まれ。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた。その日本文化と社会を分析する独自の論考は「山本学」と称される。評論家。山本書店店主。1991年逝去 小室/直樹 1932年東京生まれ。京都大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了(東京大学法学博士)。この間、フルブライト留学生として、ミシガン大学、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学各大学院で研究生活を送る。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用元:日本教の社会学 | 小室 直樹, 山本 七平 |本 | 通販 | Amazon
対談形式の本です。
一般的には、無色透明な無宗教社会と考えられている日本社会ですが、実は思考様式、行動様式に「宗教的」な制約が色濃いのだ、というのが両氏の主張です。 確かに、キリスト教の理解に立って日本社会を眺めると、「宗教的」と言っていい次元での風土/文化的規定が行き渡っていると感じられます。 それは、明文化された「宗教」との対比という形で初めて浮かび上がって来るものですが、深いところで我々の生活/行動を決定している「何か」が存在しています。 それをこの本では「日本教」と名付け、一神教社会との対比を通して、様々な角度から論じています。 現在日本の直面する様々な課題、なかなか解決の道筋が見えない問題なども、元を辿れば日本人特有の物の考え方、価値観などに由来しているのだ、ということが、二人の対談を通して、なんとなく見えてくる本になっています。 無くならない新卒一括採用、年功序列型社会、進まない働き方改革、世界最低レベルの女性の社会進出、などなど、なかなか物事が変化しない日本社会ですが、根本にある価値観レベルから見直さないと、なかなか解決の道筋も見えてこないのではないだろうか、と思われますね。
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Link amazon:サッチャー時代のイギリス―その政治、経済、教育 (岩波新書) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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1979年にマーガレット・サッチャーが首相の座について以来、イギリスはどのように変わりつつあるか。経済・防衛から教育・福祉まで、「利潤」と「効率」の旗をかかげる“鉄の宰相”は、この国に何をもたらしたのか。激しい変化をロンドン大学教授として現地で見すえてきた著者が『イギリスと日本』(正・続)以来久々に問う、鮮やかな分析。
引用元:amazon:サッチャー時代のイギリス―その政治、経済、教育 (岩波新書)
だいぶ前に読んだのでかなり忘れてしまいましたが、サッチャーによりイギリスはどうなったのか、イギリスの政治文化と共に読めて面白かったと記憶しています。
著者自体はだいぶ左寄りな感じで、サッチャーには批判的なトーンだけれど、そういうバイアスがかかっているからこそ、「生きた」論点が見えてきて面白いと思います。
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Link amazon:隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】 ★★★★★ |
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出版社からのコメント
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本書は第一次大戦、第二次大戦、その間の大恐慌を契機にファシズム、社会主義がゆっくりと確実に浸透していくさまを、克明に分析した古典的名著です。 「ケインズとハイエク」、「大きな政府と小さな政府」といった昨今よく聞く対立軸は本書を契機に生まれたといってよいでしょう。そうしたステレオタイプから、イデオロギー的対立から、本書は読まずに批判、中傷、誤解されつづけてきましたが、現在ではその思想は正鵠を射たものとして、評価されています。 大不況のいまだから、自由主義とは、資本主義とはなにかを冷静に考えるうえで、学生、ビジネスマンにもお薦めの一冊。【フリードマンによる序文付】
引用元:amazon:隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】
最近になってようやく読んだのですが、もっと早く読んでおくべき本だったと思います。
よく言われる「小さな政府」は、一見すると福祉や社会保障が手薄になり、弱者に厳しい社会という負の面が目立ち、そのメリットが直感的には分かりにくいものです。 「新自由主義」もその流れの先にあるものですが、その意味するところ、根拠となる考え方、守ろうとしているものなどを、よく知らずにいました。 小泉改革で行われた「新自由主義」は、その意味では中途半端であり、企業側の都合に立った「小さな政府」だったため、負の側面ばかり(派遣の増加など)の結果となってしまい、「小さな政府」へのアレルギーを拡大させただけ、という意味で、罪の大きいものだったと思います。 (その後は、際限なきバラマキ政治の復活で、泥沼に入り込んでいます) この本は、サッチャー、レーガンの改革をはじめとした「小さな政府」「新自由主義」の元となる思想であり、平易な言葉で、大きな政府の問題点をわかりやすく指摘しています。大きな政府的な政策を支持するとしても、少なくともこの考え方は踏まえておくべきではないか、と感じさせる、説得力のある文章です。 現代社会に生きる人すべての必読書と言ってもいいのではないかと思います。
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Link amazon:ブレア時代のイギリス (岩波新書 新赤版 (979)) ★★★★ |
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内容(「MARC」データベースより)
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ブレア労働党の「第3の道」路線は、どのような成果と課題を生んだのか。また、イラク戦争への参戦は、イギリス社会にどんな歪みをもたらしているのか。政治と社会の変貌を見ながら、新たな社会民主主義の可能性を探る。
引用元:amazon:ブレア時代のイギリス (岩波新書 新赤版 (979))
「サッチャー時代のイギリス」に続いて読みました。
これもだいぶ前に読んだのでかなり忘れてしまったのですが、反対側(労働党側)の政権としてのブレア政権が、どのような立ち位置で政権を運営していったのか、これもイギリスの政治文化と共に読めて面白かったと記憶しています。
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Link 「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3)) | 山本 七平 |本 | 通販 | Amazon ★★★ |
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内容紹介
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「空気を読む」ことが誰にも求められる現代の必読書! 社会を覆う「空気」の正体を正面から考察し、1983年の初版以来読み継がれ、日本の針路が云々されるたびにクローズアップされる古典的名著。 〈以前から私は、この「空気」という言葉が少々気にはなっていた。そして気になり出すと、この言葉は一つの〝絶対の権威〟の如くに至る所に顔を出して、驚くべき力を振っているのに気づく。(中略)至る所で人びとは、何かの最終的決定者は「人ではなく空気」である、と言っている〉 昭和期以前の人びとには「その場の空気に左右される」ことを「恥」と考える一面があった。しかし、現代の日本では〝空気〟はある種の〝絶対権威〟のように驚くべき力をふるっている。あらゆる論理や主張を超えて、人びとを拘束することの怪物の正体を解明し、日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探る、山本七平流日本学の白眉。
引用元:「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3)) | 山本 七平 |本 | 通販 | Amazon
日本を無謀な大戦へと導いた主犯でもあり、
現在も日本社会を重苦しく覆う「空気」なるものの正体に鋭く迫った本です。 一言に要約するなら、日本では欧米社会での「神と個人の一対一関係(絶対性)」に当たるものが無い為、常に流動的な「空気」に支配されてしまうのだ、 といったことになると思いますが、同時に社会における「対象の相対化」が不十分な社会では、対象となる問題自体が絶対化されてしまい、解決できないというジレンマも抱えてしまうことが述べられています。 これはまさに現在の日本の状況を言い当てていると思います。 全体として少し言い回しが難しく、決して読みやすい本では無いため星3としましたが、読み終えれば何かしらの気づきを得られる本ではないかと思います。
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Link amazon:憲法がヤバい (ディスカヴァー携書) ★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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そもそも憲法は誰のためのもの?何のためのもの?いつか来た道へとつながらないか?9条改正より怖い!?自民党改正草案の罠。
引用元:amazon:憲法がヤバい (ディスカヴァー携書)
確かにやばいんですよね、改正案。
自民党改正案をみて「何かおかしい」と思ったものの、憲法の知識はゼロだったので、本を買ってざっと読んでみました。 やっぱりおかしいと、よくわかりました(笑) 読書として質の高いもの、というわけではありませんが、現在の問題を知る上では良かったかな、と思える読書でした。
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福祉、貧困など amazon:憲法がヤバい (ディスカヴァー携書) LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書) - Link > amazon:反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) - Link > amazon:シルバー民主主義 - 高齢者優遇をどう克服するか (中公新書) - Link > amazon:絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫) (本文なし)
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Link amazon:持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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かつての日本社会には、終身雇用の会社と強固で安定した家族という「見えない社会保障」があり、それは限りない経済成長と不可分のものだった。経済成長という前提が崩れ、「定常型社会」となりつつある今、再分配のシステムである「福祉」を根底から考え直す必要がある。本書は、「人生前半の社会保障」という新たなコンセプトとともに社会保障・教育改革の具体的道筋を示し、環境制約との調和、コミュニティの再生を含みこんだ、「持続可能な福祉社会」像をトータルかつ大胆に提示する。 内容(「MARC」データベースより) 「人生前半の社会保障」という新たなコンセプトとともに社会保障・教育改革の具体的道筋を示し、環境制約との調和、コミュニティの再生を含みこんだ、「持続可能な福祉社会」像をトータルかつ大胆に提示する。
引用元:amazon:持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)
経済や社会の変化に合わせて、福祉など仕組みも見直されなければならないのは当然ですね。
特に、戦後日本のような、高度成長と停滞、急激な人口増加と減少、といった、短い期間で社会環境に大きな変化がある場合、変化への対応がなされなければ大きな問題となるのは当然だと思います。 経済成長を前提とした社会設計から、成長のない「定常経済」と、それにマッチした社会への移行。 この本では、その必然性を説いています。 現在の日本は、これに取り組もうともしていませんね。 将来から借金しながら、このシフトを無理やり先延ばしにして、問題を悪化させてすらいると思います。 成長時代を生きた老人が多数者の社会では、シフトはなかなか難しいかもしれません。 しかし、先延ばしにも限界があります。 これまでの社会変化の大きな流れを踏まえて、「これから」をどう考えていったらいいのか、考えるきっかけを与えてくれる本だと思います。
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Link amazon:反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) |
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商品の説明
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内容(「BOOK」データベースより) うっかり足をすべらせたら、すぐさまどん底の生活にまで転げ落ちてしまう。今の日本は、「すべり台社会」になっているのではないか。そんな社会にはノーを言おう。合言葉は「反貧困」だ。貧困問題の現場で活動する著者が、貧困を自己責任とする風潮を批判し、誰もが人間らしく生きることのできる「強い社会」へ向けて、課題と希望を語る。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 湯浅/誠 1969年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。1995年より野宿者(ホームレス)支援活動を行う。現在、反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用元:amazon:反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)
実際の貧困においては、貯金はもちろんだが、職業スキルや、頼れる友人家族など、いろいろなもの(本では「溜め」と呼んでいる)の欠如から、精神的な自由、行動の自由が奪われてしまい、貧困からの脱出が困難になる、という認識が重要である、としている。
いわゆる「自己責任論」の問題は、それぞれ個別の条件のみを取り上げて自分と比較してしまうことであり(自分はちゃんと◯◯をやっているのだから、やらない人間が悪い、など)、その背景となる様々な条件が違っていることは、その状態に置かれた人間以外にはなかなか想像できないものであると言っている。 その通りだろう。 そのような自己責任論からの脱却がまず第一に必要で、その上で日本の社会保障システムの構造的な問題(セーフティーネットをまとめてすり抜けてしまう「すべり台社会」など)に向き合うことが必要だろう。 しかし、解決は日本社会には相当難しい問題かもしれないとも思う。 なぜなら、この国の根本的動作原理は未だに村社会(互助的共同体)の原理であり、欧米型の「人間の権利」や「人間そのものの価値」に前提を置いた、自由平等な「個人」の集合としての社会になっていないと思うからだ。 貧困問題単体ではなく、日本社会全体の理念や設計そのものから見直さねば解決できない問題かもしれないと思う。 それが動き出すのは、ようやく貧困者が多数になったときかもしれない。 しかしもちろん、諦めていては何も変わらない。 このように、実地で活動し、発信している人たちがいることは、希望である。
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商品の説明 内容(「BOOK」データベースより) うっかり足をすべらせたら、すぐさまどん底の生活にまで転げ落ちてしまう。今の日本は、「すべり台社会」になっているのではないか。そんな社会にはノーを言おう。合言葉は「反貧困」だ。貧困問題の現場で活動する著者が、貧困を自己責任とする風潮を批判し、誰もが人間らしく生きることのできる「強い社会」へ向けて、課題と希望を語る。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 湯浅/誠 1969年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。1995年より野宿者(ホームレス)支援活動を行う。現在、反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
Link amazon:シルバー民主主義 - 高齢者優遇をどう克服するか (中公新書) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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急激な少子高齢化により、有権者に占める高齢者の比率が増加の一途にある日本。高齢者の投票率は高く、投票者の半数が60歳以上になりつつある。この「シルバー民主主義」の結果、年金支給額は抑制できず財政赤字は膨らむばかりだ。一方、保育など次世代向けの支出は伸びず、年功賃金など働き方の改革も進まない。高齢者にもリスクが大きい「高齢者優遇」の仕組みを打開するにはどうすべきか。経済学の力で解決策を示す。
引用元:amazon:シルバー民主主義 - 高齢者優遇をどう克服するか (中公新書)
人口逆ピラミッド社会における、様々な問題を論じている本です。
分析は良心的で丁寧ですが、全部読むのは少し大変かもしれません。(流し読みをオススメします) 問題点の理解は程々にしたいので、流し読み程度でしたが、高齢者に偏った制度、政策がいかに現在の社会に広く浸透しているかがよく分かります。 背景として、有権者数が高齢者に偏っているという構造的問題があるので、解決は容易には見えませんが、まずはこの絶望的な現状を知っておく必要があるでしょう。 まずは問題を問題として正しく認識していなければ何も始まりませんが、現在の日本社会はそれもクリアしていません。 まずは、この辺りの認識を皆で共有するところからなのかもしれませんね。
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Link amazon:絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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絶対貧困―世界人口約67億人のうち、1日をわずか1ドル以下で暮らす人々が12億人もいるという。だが、「貧しさ」はあまりにも画一的に語られてはいないか。スラムにも、悲惨な生活がある一方で、逞しく稼ぎ、恋愛をし、子供を産み育てる営みがある。アジア、中東からアフリカまで、彼らは如何なる社会に生きて、衣・食・住を得ているのか。貧困への眼差しを一転させる渾身の全14講。
引用元:Amazon.co.jp: 絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫): 石井 光太: 本
世界貧困地域の、圧倒的な貧困の現実を淡々とレポートしている。
我々日本人の多くはおそらく、実際の世界の貧困について、漠然としたイメージしか持っていないと思うが、このようにリアルな現実を垣間見ることのできる本はなかなか貴重だと思う。 これを読んでも、どうすればいいのか、解決はあるのか、全く見えてはこないが、それは我々一人一人が学び、考えていくことなのだろう。 単純な処方箋で解決できる問題ではないということははっきり分かるし、しかし放っておける問題でもない、というところでスッキリしない。 とにかくまずは、こういう現実があると知ること、無視を決め込んでいても現実は無くならないこと、忘れずに考え続けること、我々ができるのは、とりあえずそれくらいだろうか。
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none amazon:絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫) LV1 |
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none amazon:絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫) |
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歴史・古典・宗教 folder ノート本文 ノート本文を隠す | |
おすすめ本(歴史・古典) LV1 |
- 「アメリカのデモクラシー」:著者の思考が直感的かつ丁寧で、読んでいてとても気持ちのいい古典です。民主主義をどういう視線で見ればいいのか、思考の道具を与えてくれる本だと思います。 - 「日本人の知らないユダヤ人」:我々日本人が想像するのとは随分違った西洋型「信仰」のスタイルを垣間見ることができます。宗教理解への興味を与えてくれる本です。 (本文なし)
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歴史 LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) - Link > amazon:戦後史をよみなおす――駿台予備学校「戦後日本史」講義録 (本文なし)
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Link amazon:世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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世界で四十年余にわたって読みつづけられているマクニールの「世界史」最新版完訳。人間の歴史の流れを大きく捉え、「きわめて特色ある歴史上の問題」を独自の史観で鮮やかに描き出す。ユーラシアの文明誕生とそのひろがりから、紀元後一五〇〇年までの四大文明の伸展とその周縁部との相互干渉まで。地図・写真多数収録。年表つき。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) マクニール,ウィリアム・H. 1917年カナダ・ヴァンクーヴァ生まれ。シカゴ大学で歴史学を学び、1947年コーネル大学で博士号取得、同年以来、長い間シカゴ大学で歴史学を教えた。現在では引退し、コネティカット州のコールブルック在住。シカゴ大学名誉教授
引用元:amazon:世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)
世界史の大きな流れが見える。個々の出来事より、大きな流れをどう読み取るかに注力した世界史。
「なぜ」「どうして」そうなったか、を大事にしています。 細かい史実なら、いくらでも情報はあるので、大局的な流れがざっくり掴める本はありがたいですね。 教科書的な歴史だと、個別の事実の羅列になってしまい、関連や全体像を見失いがちなので、細部よりも全体を読めるこういう本は貴重ではないでしょうか。 個別の歴史については、また別の本を当たる必要があると思います。
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Link amazon:戦後史をよみなおす――駿台予備学校「戦後日本史」講義録 ★★★★ |
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内容紹介
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「3・11」で大転換した「日本の戦後」とは何だったか? 東大・早慶大を目指す受験生十万人に 圧倒的な支持を受けた伝説の白熱教室、ついに活字化 占領、一億総懺悔、五大改革指令、逆コース、五五年体制、安保条約……学校では教えられない生きた歴史 東大合格者数日本一を誇る駿台予備学校で、カリスマ的人気を誇る講師の「日本戦後史」講義を活字化。日本の戦後とは何だったか――高校の授業では決して教えられない「戦後史」に絞った授業は、受験を超えて生徒たちに支持され、この30年間、毎年大入りの講義となっている。大人になっても恥ずかしくて人には聞けない「本当の戦後史」を、誰にもわかりやすく、一貫した体系で講義。 内容(「BOOK」データベースより) すべての答えは、戦後66年の歴史のなかにある。東大・早慶大を目指す受験生十万人に圧倒的な支持を受けた伝説の白熱教室。
引用元:amazon:戦後史をよみなおす――駿台予備学校「戦後日本史」講義録
結構左寄りの記述で、ある程度補正しながら読む必要はあるかもしれませんが、戦後日本の歩みをざっと再確認したかった私には、とても面白く読めました。
特に、日本の民主化の過程で、アメリカ内での勢力間の力関係で大きく方針が変わり、現在の様々な状況に影響を残していること、護送船団や自民党政治、安倍政権につながる改憲派、などへのつながりも、読み取れたように思えます。 この辺りは、教科書などでもあまり突っ込んでいないので、自分である程度勉強しないといけないなと改めて感じました。 実は日本史があまり好きではなく、敬遠しがちなんですが、この本はどうにか読めた、という感じです。 私が日本史を敬遠しがちな理由は、現在の近代化した生活を、直接的に生み出してきた歴史ではないと思うからです。 日本史からは、日本が近代文明を如何に咀嚼し取入れてきたか、という流れは読み取れても、どのようにここ(現代社会)にたどり着いたのかについて、殆ど説明してくれないと思っているので、世界史の理解と比べて、どうしても優先順位が下になってしまっています。 一方で、現在の日本が、西洋文明と噛み合っていない部分、日本社会の特殊性などを理解する上では、どうしても日本史の理解が必要になってくると思います。 結局、なんかネガティブな感じになってしまい、敬遠しがちとなってしまうのですが、この本はその辺りを無理なく(ある程度)埋めてくれたと思います。
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古典 amazon:戦後史をよみなおす――駿台予備学校「戦後日本史」講義録 LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:コモン・センス 他三篇 (岩波文庫 白 106-1) - 内容の整理(サブノート) - wiki > wikipedia:コモン・センス - Link > amazon:アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫) - wiki > wikipedia:アメリカの民主政治 - wiki > wikipedia:アレクシ・ド・トクヴィル - Link > amazon:マルクス・エンゲルス 共産党宣言 (岩波文庫) - Link > amazon:国富論 (1) (中公文庫) - Link > amazon:学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書) (本文なし)
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Link amazon:コモン・センス 他三篇 (岩波文庫 白 106-1) ★★★★ |
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商品の説明
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内容(「BOOK」データベースより) アメリカの独立を「理」と「利」の両面から大胆かつ鋭く論じたトーマス・ペイン(1737‐1809)の『コモン・センス』(1776)は、刊行されるや空前のベストセラーとなり、その半年後に発表された「独立宣言」の内容に多大な影響を与えた。歴史を動かしたまれな書物の一つと評価されている思想史の古典。「厳粛な思い」「対話」「アメリカの危機」を併収。
引用元:amazon:コモン・センス 他三篇 (岩波文庫 白 106-1)
実に簡易で平明な語り口で、まさに「誰にでも理解できる」言葉で書かれた主張、と言った感じの古典。
ペインの経歴からくるものであろうが、この分かり易さこそが広く民衆の心に訴え、大きな力となった理由だろう、ということは想像できる。 思想としての深さや厚みこそないが、実際的な行動を喚起したという意味で、とても興味深い本だと思う。 また当時のイギリスとの関係、アメリカの置かれた立場などが伝わってくる内容で、面白く読めた。 歴史本の記述を通して間接的に知る事と、(このような薄い本でも)直接的に当時の人々の考えを本で読む事では、理解の仕方が全く違うので、薄い古典というのは読んで損なし、といった感じがする。
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Link amazon:アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫) ★★★★★ |
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商品の説明
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19世紀フランスの政治思想家 アレクシ=シャルル=アンリ・クレレル・ド・トクヴィル(1805.7.29〜1859.4.16)。裁判官や国会議員、外務大臣など三権をそれぞれ経験した政治家でもあるが、1831年4月から1832年の2月まで、ジャクソン大統領時代のアメリカ合州国の諸地方を旅して実地に取材し、アメリカ社会全般の透徹した分析を通して広い視野で近代デモクラシーを論じたのが本書である。現代の民主主義を考えるにあたって読み直すべき古典的名著であるが、1835年に刊行された第1巻(第2巻は1840年刊)では、アメリカ社会の具体的な分析を行なっている。
引用元:amazon:アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫)
まだ第1巻の(下)を読みかけの段階だけれど、そこまででのレビューを書きます。
ーーーーーー さすが、これは素晴らしい古典ですね。 読みやすい、分かりやすい、考えさせられる。 現在、空気のように存在しているかのような民主主義が、どのような過程を経てここに至ったのか、また、それ以前とは何が変わったのか。 現代民主主義への大きな飛躍の舞台となったアメリカ社会の観察を通して、民主主義の本質というものについて考えさせてくれます。 また、著者の力量にも大いに感銘を受けました。 洞察力とその視野の広さ/深さは、高度になったはずの現代社会に生きる我々の思考レベルをはるかに凌駕しているのでは、と思います。 この本でアメリカ民主主義に興味を持つようになり、ネットでアメリカのニュース、政治討論番組、大統領選のディベートなどの動画を見るようになったほか、派生してアメリカ社会や政治の本、アメリカ独立まわりの古典を読んだりするようになりました。 現代社会への実験場としてのアメリカ社会の事情は、知れば知るほど興味深く、まだまだ興味は尽きません。
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19世紀フランスの政治思想家 アレクシ=シャルル=アンリ・クレレル・ド・トクヴィル(1805.7.29〜1859.4.16)。裁判官や国会議員、外務大臣など三権をそれぞれ経験した政治家でもあるが、1831年4月から1832年の2月まで、ジャクソン大統領時代のアメリカ合州国の諸地方を旅して実地に取材し、アメリカ社会全般の透徹した分析を通して広い視野で近代デモクラシーを論じたのが本書である。現代の民主主義を考えるにあたって読み直すべき古典的名著であるが、1835年に刊行された第1巻(第2巻は1840年刊)では、アメリカ社会の具体的な分析を行なっている。 |
Link amazon:マルクス・エンゲルス 共産党宣言 (岩波文庫) ★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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「今日までのあらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である」という有名な句に始まるこの宣言は、階級闘争におけるプロレタリアートの役割を明らかにしたマルクス主義の基本文献。マルクス(1818‐83)とエンゲルス(1820‐95)が1847年に起草、翌年の二月革命直前に発表以来、あらゆるプロレタリア運動の指針となった歴史的文書である。 内容(「MARC」データベースより) 1848年共産主義同盟の綱領として発表された、共産主義とは何かを解き明かした「共産党宣言」。初版を底本にその誕生の最初の姿と、前史となる「共産主義の諸原理」を詳細な訳注と共に収める。 --このテキストは、単行本版に関連付けられています。
引用元:amazon:マルクス・エンゲルス 共産党宣言 (岩波文庫)
一度は読んでおかないと、と思って読んでみたが、その価値はあったと思う。
本の内容としては、議論が雑だと思うので星3つとしましたが、この本を読む価値については星5つです。 この薄い本を読む事で、歴史の一部を直に見てみるという体験ができるのだから、まず読んで損はないでしょう。 まず第一に、この本の内容が受け入れられる時代があったということに驚きます。今から見ると相当に過激な内容ですね。 人類始まって以来の貨幣経済を否定しようとしているけれど、その対処法が驚くほど大雑把でアナーキー。 人間の思考、良心、判断力を信用しすぎの感じがします。 着目した問題(労働者の搾取)自体は、その時代においては大きな問題だったのでしょう。今でも、資本主義にはその問題は付きまとっていますね。労働者は、個人としては解体され、社会の歯車となっていってしまう、と。 その問題提起自体は確かに重要と思うのだけれど、その原因を資本家(私有財産)の存在に求めるところに無理がある。資本家(私有財産)は自由経済を効果的に回すための一装置にすぎず、それを解体したから問題が解決するというものではなかろう、と思うのです。 そして解体後の統治は労働者自身が行う、というのだけれど、神でない人間が全てを見通せない以上、仕組みとして破綻していると思わざるを得ない。 まあこのあたりは、資本主義が現在まで変化と改善を重ねてきた結果、問題点が我々に耐えられるレベルまで小さくなったからこそ、そう言えるのかもしれませんが。 アダムスミスの「神の見えざる手」は、人間には把握しきれない、市場の細部を、貨幣(市場経済)というものが自動調整すると言っているわけだけれど、このメカニズムを破壊して、これに勝る判断を、誰か特定の人間なり団体なりができる、と考えるのは、明らかに間違いであろう。そんなに賢くて完璧で全てを知る人間がいるわけがない。あるいは居たと仮定しても、そこに恣意が入り込むことは避けられない。 公平な市場による調整と、恣意的な決定と、どちらが民主的で効果的か、考えるまでもないと思うのだが、資本主義の「問題」の方があまりに目立っていた時代なのであろう。 また、市場や経済、技術が今ほど複雑でなく、発展や成長の方向というものを、上に立つ意思決定者が一意に定めることができる、と考えることができるような時代でもあったのだろう。 いずれにしても、人間の考えるユートピアというものは危ない。自らの思考力を信用しすぎてはいけない。現在あるものは、やはり何らかの理由があってそうなっていることが多い。もちろん問題がある場合には正していく必要があるが、現在の大前提を一気に否定し、何か別のもので置き換えればうまくいくだろうというのは、やはり想像力の欠如ではと思える。 そのような意味で、私はベーシックインカムみたいな考え方にもどちらかといえば否定的です。 一見、わかりやすくて面白いものは、現実を地道に改善していく大変さと、伴って発生する問題点を忘れさせ、実際以上に惹きつけられるので、冷静にそのメリットと実現可能性を見なくてはいけないと思う。 大きな変革もいいけれどその前に、もっと適切に再分配するとか、現実的な対処でできる事が残されているならば、まずそれをしっかり検討すべきではないか、という事を忘れてはいけないと思います。 ただし、時代が変わっていくとき、新たな仕組みが必要になる事はあると思うので、新たな可能性の検討に対してオープンな気持ちでいたいとは思っています。
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Link amazon:自由論 (光文社古典新訳文庫) ★★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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個人の自由への干渉はどこまでゆるされるのか。反対意見はなぜ尊重されなければならないのか。なぜ「変わった人間」になるのが望ましいのか。市民社会における個人の自由について根源的に考察し、その重要さを説いたイギリス経験論の白眉。現代人必読の今もっともラディカルな書。
引用元:amazon:自由論 (光文社古典新訳文庫)
(まだ読みかけですが素晴らしい本なので紹介します)
この本は、自由主義社会の考え方の原点を示してくれています。 なぜ、少数者が大事にされなくてはならないのか?すべての議論を尽さない限り、本当の真理とは呼べないから、反対論の自由こそが重要だ、と説明しています。言論の自由をはじめとした、現代社会の基礎をなしてきた考え方の由来を読み取ることができます。 日本では「自由」というものを「不自由」の反対程度に、なんとなく受け止めている人が多いのではと思いますが、自由主義社会を産み出してきた欧米社会では徹底して議論され、掘り下げられてきた結果としての積極的「自由」である、ということが読み取れる気がします。 この本を読むと、「自由」という言葉の意味が違って見えてくるかもしれません。 また、今の日本に欠けているものも、見えてきそうな気がしています。
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本当の「自由」とはなにか、考えたことはありますか? 個人の自由への干渉はどこまでゆるされるのか。反対意見はなぜ尊重されなければならないのか。なぜ「変わった人間」になるのが望ましいのか。市民社会における個人の自由について根源的に考察し、その重要さを説いたイギリス経験論の白眉。哲学を普通の言葉で語った新訳決定版! 現代人が必ず読むべき、今もっともラディカルな書。 |
Link amazon:国富論 (1) (中公文庫) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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古典経済学と近代自由主義思想の不滅の原典を平明的確な訳文で甦らせ、精細な訳注を付す。 --このテキストは、単行本版に関連付けられています。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) スミス,アダム 1723~1790。イギリスの経済学者。古典派経済学の祖。スコットランドの港町カーコルディに生まれる。グラスゴー大学に学び、道徳哲学者F・ハチソンの影響を受けた。さらにオックスフォード大学のベリオル・カレッジに学んだが、中退。1751年グラスゴー大学の倫理学の教授に就き、翌年道徳哲学の教授に転ずる。59年『道徳感情論』を刊行。76年には政治経済学最初の体系『国富論』を公刊、87年にはグラスゴー大学総長に選任された 大河内/一男 1905年(明治38年)東京生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学教授、同総長を経て、名誉教授。経済学博士。社会思想史・労働問題専攻。1984年(昭和59年)逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、単行本版に関連付けられています。
引用元:amazon:国富論 (1) (中公文庫)
未だ途中で止まっているのだけど、とりあえずのレビューを書きます。
平易な言葉で分かりやすく著者の考えが述べられていて、面白い。 決して難しくはない。長いけど。 この時代にこれだけの思考ができたことに驚くし、昔と今の社会の変わったところ、変わらないところなども見えてきて面白い。 そしてとにかく、世界を俯瞰する思考の広さ、深さは圧巻。 さすがは経済学の祖、と思える本です。 それにしても、現在のように分業化、専門化、細分化、された社会で、これだけ全体を俯瞰して思考をまとめることのできる人間がいるだろうか、と考えさせられます。 ダーウィンの「種の起源」、トクヴィルの「アメリカのデモクラシー」などの本でも同じように感じます。 アダムスミス自身が、工業化が進むと社会、仕事が分解されて人間が愚かになると警告しているそうですが、まさにその通りになっているのではないか、と思わされます。
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Link amazon:学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書) 評価なし |
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内容紹介
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近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』を、原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳。国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は色あせない。時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力を身につけよう。 内容(「BOOK」データベースより) 近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』。本書は歯切れのよい原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳である。国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は、全く色あせないばかりか、今の時代にこそ響く。読めば時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力がつく。現代にいかすためのポイントを押さえた解説つき。
引用元:amazon:学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
だいぶ前に読んだので正確なレビューはできませんが、簡単な思い出しレビューを書きます。
とにかく読みやすく、あっという間に読める本でした。 ただ飯を食うために働くだけならアリでもやっている。人間は学び、考え、努力し、成長していかなければいけない、といった内容だったと思います。 しかし日々の糧を得るのにやっとであったであろうこの時代に学問の重要性を説き、それがベストセラーになったこと、またここで説かれている「学問」は、受験勉強のような実利目的、道具としての学問を超えて、ひろく教養を持ち、自ら深く考える、社会の構成員としての知性、道徳を求めていること、など、現代に生きる我々にもなかなか耳の痛い話だったという気がします。 日本には読んで損はない、と思えるような古典は少ないのではと思っているのですが、この本はその一冊に入るのではないでしょうか。
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宗教 amazon:学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書) LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:日本人の知らないユダヤ人 - Link > amazon:聖書の論理が世界を動かす (新潮選書) - Link > Amazon.co.jp: 口語訳聖書 電子書籍: 日本聖書協会: 本 - Link > amazon:新約聖書 1 (文春新書 774) - Link > amazon:キリスト者の自由・聖書への序言 (岩波文庫) - Link > 宗教国家アメリカの「本能」を読め―日本企業と日本市場のどこがキリスト教に背いているのか (カッパ・ビジネス) | 並木 伸晃 |本 | 通販 | Amazon - Link > 100人の聖書 | 篠原 元, 雑賀 信行 |本 | 通販 | Amazon - Link > amazon:科学者は神を信じられるか―クォーク、カオスとキリスト教のはざまで (ブルーバックス) - Link > amazon:科学者とキリスト教―ガリレイから現代まで (ブルーバックス) - Link > amazon:宗教からよむ「アメリカ」 (講談社選書メチエ) - Link > amazon:コーラン 上 (岩波文庫 青 813-1) (本文なし)
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Link amazon:日本人の知らないユダヤ人 ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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「だから、私はユダヤ人になりました」5年間に及んだ宗教指導者による口頭審査、土葬の決意、割礼の激痛。60歳で改宗した日本人国際弁護士が明かすユダヤの教え、感嘆の衣・食・住・性―。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 石角/完爾 1947年生まれ。京都大学法学部卒業。在学中に国家公務員上級試験(現1種試験)、司法試験に合格。通商産業省(現経済産業省)を経て、ハーバード、ペンシルバニア大学のロースクールを卒業。ニューヨークの法律事務所「シャーマン・アンド・スターリング」を経て、1981年に千代田国際経営法律事務所を開設。弁護士、弁理士。2002年にアメリカの教育コンサルタントの公認資格を取得し、ボーディングスクール留学の紹介も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用元:amazon:日本人の知らないユダヤ人
この本は、ユダヤ教に入信した日本人が、様々な体験を通して学んだその文化と様々な驚きについて教えてくれる本です。
宗教というものに対して日本人が抱きがちな固定観念(闇雲に信じる、論理的でない、など)を取り払ってくれる面白い本だと思います。 特に、ユダヤ人は子供の頃から聖書を題材に様々な議論をすることで、批判的思考力を養っているというのは、目からウロコという感じでした。 安息日は生産的な事は何もしてはならず、それが平日の活力になっているというのも面白いです。 家庭内で宗教と教育が分かち難く結びつき、それがユダヤ人の優秀さを生み出しているとしたら、宗教というものが(現世的な意味でも)いかにバカにならないか、と感じさせてくれます。 ところで「目からウロコ」は、使徒パウロが啓示を受けて改心した時に目からウロコのようなものが落ちた、という話(新約聖書)から来ていると、知ってました? 目からウロコではありませんか?(笑)
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Link amazon:聖書の論理が世界を動かす (新潮選書) ★★★★ |
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内容(「MARC」データベースより)
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日本が国際社会で孤立する根本原因は何か。欧米では何がフェアで何がアンフェアなのか。西欧の基底に横たわる聖書のロジックを正面から解説した比類なき書。著者の宗教社会学者としての第一作。
引用元:amazon:聖書の論理が世界を動かす (新潮選書)
かなり大きな視点で、キリスト教が西洋社会に及ぼしている影響を解説している本。
聖書の解釈に、いささか乱暴な部分や、独自の解釈もあるように思うが、社会との関わりを大きな視点で捉えているのはとても面白い。 もちろん聖書の理解があった上で読むのが良いが、そうでなくてもなかなか面白く読めるのではないだろうか。 自由・平等・博愛と民主主義の精神、科学的探究心、トップダウンの思考、大局観、広い空間意識、論理性、etc..西洋人や西洋社会に見られる様々な特徴が、聖書に由来すると主張する。 そんなことはないだろう、と思うかもしれないが、実際に聖書を読んで理解し、社会を眺めたときに、確かにこの本にあるように感じられてくるのだ。 不思議なことに、聖書を理解することで、自分の思考空間が大きく広がり、知的好奇心が増し、価値の軸が大きく変わった、と感じる。 この不思議なメカニズムを、この本では、なかなか巧みに分析してくれている。 いずれにしても、西洋文明・社会において、宗教は(多くの日本人が考えるように)社会の脇役ではなく、堂々たる主役であり、時代を進めてきたエンジンであり、長い歴史の中でそうあり続けてきた、という事実を軽く考えてはいけないと思うのである。
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Link Amazon.co.jp: 口語訳聖書 電子書籍: 日本聖書協会: 本 ★★★★★ |
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内容紹介
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本書は、以下のパブリックドメイン(日本の著作権保護期間(50年)満了)のものを収録しています。 ・『口語訳旧約聖書』・・・(日本聖書協会発行)初版(1955年版)『聖書 口語』 ・『口語訳新約聖書』・・・(日本聖書協会発行)初版(1954年版)『口語 新約聖書』
引用元:Amazon.co.jp: 口語訳聖書 電子書籍: 日本聖書協会: 本
これを読まずに何を読む、という古典中の古典ですね。
全て西洋の、思想、科学、社会制度、芸術、etc... はここから生まれたといっても過言でないと思います。 我々が現代社会に生きる上で、そのルーツを知ることはとても大切なこと。 しかし、日本はその前の社会とはあまり脈絡なく突然西洋化したので、その(現代社会の)発展の経緯や、その土台にある聖書の精神についてはけっこう他人事というか、関係ないと捉えてしまいがちと思います。 しかし、西洋に追いつけ追い越せの発展プロセスが一段落して、何処に向かって進めば良いのか、もう一度しっかり考え直さなければならない今、現代社会のルーツとなるもの(我々は何処から来たのか)をしっかり理解し、未来を考えていくことはとても重要だと思います。 その最初の一歩となるのが、聖書。 これを読まねば、世界のことがまるで分からない、それくらいの本だと思います。 「和魂洋才」もいいけれど、結局それでは魂の入っていない「西洋文明の抜け殻」を適当に借りてきて着ている、というレベルの、とても浅い理解に留まってしまい、応用のきかないものになってしまうと思うのです。日本人が本質論が苦手なのは、そもそもこの世界の本質から目を背け続けているから、かもしれません(?) ちなみに、聖書を読むときは、最初から旧約聖書はちょっと重いので、まずは新約聖書から読むのが吉だと思います。興味が出たら旧約へ進むと面白く読めると思います。新約→旧約→新約の順で読むのが理想じゃないでしょうか。 私の場合は、新約→旧約→新約で2回目に新約を読んだときに、ようやく新約の本当の意味が理解できた(かな?)という感じです。
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Link amazon:新約聖書 1 (文春新書 774) ★★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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世界で最も多くの人に読まれた書物の中の書物「聖書」がついに新書になった。自らも聖書とともに極限状況を生きぬいた佐藤優氏が、誰にもわかりやすくその魅力を解説。 著者について ◎解説者プロフィール 佐藤優 1960年生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了。著書に「国家の罠」「自壊する帝国」(新潮社)「私のマルクス」「甦る怪物」「交渉術」(文藝春秋)「ぼくらの頭脳の鍛え方」(文春新書)などがある。
引用元:amazon:新約聖書 1 (文春新書 774)
佐藤優の解説もなかなか面白いのだけど、それよりも、新書サイズで読みやすいので、新約を読むときはだいたいこれで読む、という感じになってます。
聖書を読むときは、最初から旧約聖書はちょっと重いので、まずは新約聖書から読むのが吉だと思います。興味が出たら旧約へ進むと面白く読めると思います。
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Link amazon:キリスト者の自由・聖書への序言 (岩波文庫) ★★★★ |
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『キリスト者の自由』は、福音主義の信仰の真髄を明らかにしたもので、ルター(1483 -1546)のいわゆる宗教改革的論文中の珠玉の一篇である。小著ではあるが、ここには「キリスト教生活の全体」が含まれている。同じく改革思想史上の基本文献として、ルターが全生涯をかけてなしとげたドイツ語訳聖書の序言3篇「新約聖書への序言」「ローマ人にあたえた手紙への序言」「詩篇への序言」を併収。
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引用元:amazon:キリスト者の自由・聖書への序言 (岩波文庫)
キリストを信じるということはどういうことなのか、ルターの明快な言葉を通して、読み取ることができます。
聖書の読み解き方を教えてくれる、という点で、新約聖書の副読本にしても良いくらいの本だと思います。 また、宗教改革→プロテスタントの拡がり→アメリカ独立→現代民主主義、へと繋がる歴史理解にも、必読の一冊ではないでしょうか。 もちろん、すでに聖書を読んでいることが大前提、という本ではありますが。
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Link 宗教国家アメリカの「本能」を読め―日本企業と日本市場のどこがキリスト教に背いているのか (カッパ・ビジネス) | 並木 伸晃 |本 | 通販 | Amazon ★★★★ |
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内容(「MARC」データベースより)
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日米はいま、見えない宗教戦争の渦中にいる。日本人はアメリカに親近感を持ち歴史・文化にも親しんでいる様だがキリスト教の理解なくしては誤解を生むばかり。逆に言えばキリスト教の主要な教義を知ればその本心・本性を把握できるのだ。
引用元:宗教国家アメリカの「本能」を読め―日本企業と日本市場のどこがキリスト教に背いているのか (カッパ・ビジネス) | 並木 伸晃 |本 | 通販 | Amazon
アメリカ人の生活に色濃く反映する宗教の影響について、日常生活的な目線から書いている本です。
日本人はキリスト教の理解がないので、欧米社会の様々な物事を「宗教的次元抜きに」、日本流に解釈していますが、その理解の仕方には限界があるのだと気づかせてくれる本ではないかと思います。 宗教的次元は、むしろ欧米社会の本質であり、それを除いての「理解」はあり得ないのだということ、 そしてその理解は、単に外交や交渉で向き合う場面で必要であるにとどまらず、 欧米型社会システムを全面的に取り入れている日本では、そのシステムの本質を理解する上での必須事項なのだ、と思われます。 少し前に書かれた本のようで、日本がアメリカと対等に渡り合っていた頃の(今ではあり得ない感覚の)話もいろいろ出てきます。 しかし、その本質は現在でも全く変わっていないと思われ、面白く読める本だと思います。 読みやすく面白い本で、一読の価値はあると思います。
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Link 100人の聖書 | 篠原 元, 雑賀 信行 |本 | 通販 | Amazon |
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商品の説明
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内容紹介 聖書を人生の最高の書物として受け入れた人々の、生きた証の言葉が綴られています。 この本を通じて、あなたの人生の生き方や考え方が、明確になり生きる指針と目的を見出す智慧とヒントが満載です。どうぞ、豊かなすばらしい人へのスタートを手に入れて下さい。
引用元:100人の聖書 | 篠原 元, 雑賀 信行 |本 | 通販 | Amazon
ちょっと本の帯がアレな感じなのですが。。(自己啓発本?出版の事情でしょうか)
内容は、歴史的人物や世界の著名人が、聖書をどのように捉え、生活の中で位置付けてきたか、各人の言葉やエピソードで紹介されている本です。 この本に登場する人達は、ほんの一部ですが、西洋文明や歴史の中で聖書がどのように捉えられてきたか、断片を伺うことができます。 実際には、歴史上の重要人物(哲学者、作家、思想家はもちろん、科学者や数学者、芸術家、政治家なども)の、殆どがこの本の登場人物のような熱心な信仰を持って道を拓いてきました。(日本であれば、野口英世やソニーの井深大などもそうですね) その意味で、西洋文明(現代文明)は聖書の精神の上に建てられた、といっても良いと思います。 日本に暮らしているとなかなか文明や思想のルーツが見えないのですが、こういった本から多少は覗き見ることができるのではないかと思います。 明治以来100年以上に渡り、結果としての成果物(西洋文明)を模倣してきた日本においては、眼の前にある物事のルーツが見えないために、原因と結果の関係が分からず、一定以上、物事について掘り下げて考えることができません。(掘り下げようにも「原因」はこの国には無いのですから当然です) 結果として、物事の判断基準は全て「世界(西洋)ではどうなっているか」「世界の常識はどうか」という形で、西洋世界に丸投げしてしまっている状態です。 その価値判断がどこからきているのか(もちろん聖書からですが)、知らなければ同じ土俵で考えることすらできません。 また、ルーツを知らなければ、自分たちがこれからどういった世界を目指して進んでいくのか、についても考えることができません。 そのような思考停止の状態から脱却するためにも、今こそ日本人は聖書を学ぶべきではないかと思います。
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Link 科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで (ブルーバックス) | 三田 一郎 |本 | 通販 | Amazon ★★★★ |
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宇宙や物質の究極のなりたちを追究している物理学者が、なぜ万物の創造主としての「神」を信じられるのか? それは矛盾ではないのか? 物理学史に偉大な業績を残したコペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、ボーア、ディラック、ホーキングらが神をどう考えていたのかを手がかりに、科学者にとって神とはなにかを考える異色の一冊。しかし、この試みは「科学とは何か」という根源的な問いを考えることでもある。
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引用元:科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで (ブルーバックス) | 三田 一郎 |本 | 通販 | Amazon
この本の冒頭で紹介されていますが、過去300年で大きな業績を残した科学者300人のうち、9割以上が神を信じていたという調査結果があるそうです。
日本では合理主義の塊のように捉えられている科学ですが、「普遍性」や「真理」の探求という点において、宗教と科学は表裏一体であり、科学は宗教との深いつながりの中で発展してきました。(両者は対立関係でなく、相互に補完する関係だと思います) この本では、簡単な近代科学史の紹介の中で、科学者たちが、宗教とどのように向きあい、それぞれを自分の中でどう位置付けてきたのか、著者自身の体験も踏まえて紹介されています。 科学者達はおそらく、宇宙の深淵を覗き込む中で、神の存在について考えざるを得ないのではないかと思います。 むしろ現代社会においては科学を深く知らない一般人こそが、科学を盲信し、安直な宗教否定に走っているのではないか、という気がします。
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Link amazon:科学者は神を信じられるか―クォーク、カオスとキリスト教のはざまで (ブルーバックス) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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日本人がひたすら合理精神の塊だと思っている科学は、「超越神」と「イエスの復活」を信じるキリスト教の土壌から生まれた。素粒子の究極構造から宇宙の起源までを究めようとしている現代物理学の先端に立って著者は、この世界を理解する上で科学と信仰がどう関係し合っているというのだろうか。
引用元:Amazon.co.jp: 科学者は神を信じられるか―クォーク、カオスとキリスト教のはざまで (ブルーバックス): ジョン・ポーキングホーン, 小野寺 一清: 本
聖書を読んだ後、科学との関係を知りたかった私にとって、とても面白く読めた。
理論物理学者から聖職者へと転身した経歴も面白いが、科学と宗教の両立とその説明は、やや抽象的だけれど含蓄に富み、面白かった。 この宇宙の神秘を突き詰めれば、あまりの不思議さ、精巧さに、神という存在を考えずにはいられない、といった話はよく聞く気もするが、実際どこがどのように奇跡的なのか、(この本だけでもわからないのだが、)ヒントくらいは得られた気がする。 あとは量子論、相対論、数学理論、生物学、脳科学など、自然科学各分野の読書や勉強を通じて自分なりの世界観を捕まえていきたいものだ。
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本書は 『Quarks, Chaos & Christianity』の邦訳である。ジョン・ポーキングホーンは、量子力学の発展に貢献した20世紀を代表する物理学者の1人ディラックから直接指導をうけた著名な理論物理学者である。彼はケンブリッジ大学クイーンズカレッジの総長を務め、その後に神学校へ入学して聖職者となり現在は司祭としてさまざまな科学プロジェクトに関与している。 彼は神学の立場から科学と宗教の関係について「この世界を理解する上で、科学と宗教(キリスト教)が相互にどのように関係しているか」と問い、本書はその問いへの1つの結論として著されている。彼は科学と宗教について「科学は元来、『いかにしてか』と絶えず問い、それに答える営みである。それに対し宗教はなぜ物事がそうでなければならないかを問い、それに答えようとする営みである」と定義し、この両者は世界の理解のために相互補完的に必要ではないだろうかと、科学と宗教の積極的な交流の必要性を説いている。 彼は神の存在、神による世界の創造、奇跡、キリストの復活などについて、理論物理学者としての科学的な基盤から独自の神学を展開している。その中には複雑系や人工生命などで注目されつつある、大自由度力学系における創発の概念や仏教における輪廻転生の考え方に通じるような部分が見られ(もっとも彼はそれを意識していないが)、興味深い。 しかし、本書はやはりきちんとした神学書であり、キリスト教的な考えに慣れていないとついていけない部分もある。訳は良く、原文での表現の美しさを反映している。(別役 匝) |
Link amazon:科学者とキリスト教―ガリレイから現代まで (ブルーバックス) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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臓器移植や遺伝子操作の実現は、人類に新たな可能性をつくり出したのと同時に、いったい人間の生命とは何なのか、どこからどこまでが自己なのか、本当の自己とはどこにあるのか等々の新しい問題をも生み出した。いうまでもなく、近代科学や科学技術は、その誕生の時からキリスト教の存在が深くかかわっている。本書では、理性と信仰の問題、科学的認識と宗教的認識の問題、科学とキリスト教の間の対立と矛盾の問題などを追究・解説しながら、現代科学の在り方を模索する。
引用元:amazon:科学者とキリスト教―ガリレイから現代まで (ブルーバックス)
近代科学を創った人達が、信仰心による探求を原動力として、科学の世界を確立していった流れが見える本です。
ニュートンをはじめ近代科学の創始者たちは皆、信仰心を原動力として真理の探求を行ってきました。 その後の歴史においても、アインシュタインが「宗教なき科学は不具であり、科学なき宗教は盲目である」と言ったように、両者を補完する関係として共に発展してきた歴史があります。(歴史的な科学者、発明者の多くが人並み以上の信仰を持っています) ところが、日本に暮らしていると、日本の歴史/社会に発展の歴史が刻まれていないので、そのあたりの関係が見えず、「人間社会には科学さえあれば十分である」といった錯覚に陥りがちです。 この本でも書かれていますが、真理は一つであり、それは公共のものである、というキリスト教からの精神が、真理探求の土壌を作り、議論する土壌を作り、情報を共有する土壌を作ってきたのだろうと思います。 その流れの先に、オープンソースと情報の共有からなる、ITの発展もあると考えています。
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Link amazon:宗教からよむ「アメリカ」 (講談社選書メチエ) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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モルモン教、アーミッシュ、ファンダメンタリズム…。アメリカはさまざまな「信仰」がせめぎ合う社会である。それらを統合するものとは、いったい何か?悩みつつも、新たな理念を求めて進む、超大国の意外な姿をあぶり出す。
引用元:amazon:宗教からよむ「アメリカ」 (講談社選書メチエ)
アメリカ社会は原則的に政教分離だけれども、それは政治が特定の宗教の便宜を図ることはしない、ということであって、政治と宗教は密接に結びついています。
ユダヤ、キリスト教を中心とした「見えざる国教」が、移民国家であるアメリカの社会と政治を統合している、ということを、様々な例から紹介している本です。 後半は特殊宗派の説明が少し長く、流し読みをしてしまいましたが、前半の、アメリカ建国から歴史上重要な位置を占め続けてきた「宗教」についての説明は大変面白く、歴史の教科書からは読み取れない内容だと思います。 日本も戦後はアメリカの指導のもとに民主化を進めてきた関係上、アメリカの宗教から、間接的に大きな影響を受けていると思いますが、我々は日常あまり意識することはありません。 それはおそらく、欧米に学び、効率的に近代化を進める過程で、キリスト教の影響を徹底して排除してきた為政者の方針によるところが大きいでしょう。 しかし、意図的な分離によって、日本人から世界の歴史、現実を正しく知る機会をもまた奪ってきたのではないか、という気がします。 もしアメリカに宗教がなかった場合、世界はおそらく今とは全然違ったものになっていたのではないか、ということを考えると、その関係を知る意味は大きいと思います。
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Link amazon:コーラン 上 (岩波文庫 青 813-1) ★★★★ |
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商品の説明
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内容(「BOOK」データベースより) 預言者マホメットの口を通して語られた神のことば―断続的に下された啓示を、第三代カリフ・オスマーンが集積・編纂させて聖典は成立した。以後、『コーラン』解釈の発展史がイスラーム文化史を形成してきたといえる。アラビア語原典からの口語訳。
引用元:amazon:コーラン 上 (岩波文庫 青 813-1)
まだ読み始めて少しなので中途半端になるけれど、とりあえずここまでのレビューを書きます。
これを読み始めて、イスラム教が、ユダヤ教、キリスト教と同じ神(アッラーとは単に呼び名であり、旧約聖書の神を指している)を信じること、コーランに加えて旧約聖書、新約聖書を聖典とし、その続きである、という位置付けがよく分かりました。 出だしから、旧約、新約聖書中の話がどんどん出てきて、それに対する批判的な話がいろいろ出てきます。 というか、ユダヤ教徒、キリスト教徒の「信じ方」が正しくない、キリストの後に出たマホメット(預言者)の言葉こそが神からの正しいメッセージなので、それに従って正しく生きるべきだ、というトーンです。 しかし内容は、正しくキリスト教を理解しているとは思えない批判も多く、マホメットは文字が読めなかったという話も本当かも、と思わせるものがあります。 いずれにしても、旧約、新約聖書を読んでいなければ意味がわからないはずの本なのですが、イスラム教徒の一体どれだけがその全部を読んでいるだろうかと考えると、イスラム教とは実は社会慣習の部分が大きい宗教であり、キリスト教徒のように聖書の内容を理解した上で信仰しているのとは異なるのではないか、という推測ができます。 ましてやISIS等テロ組織の構成員の多くは、コーランすらちゃんと読んでいないのではないでしょうか(勝手な推測ですが)。このような組織がイスラムを語り残虐行為を起こすのを見て、宗教による闘争である、と想像するのは愚かなことであると気づきます。 しかし一面においては、そのような行為を肯定するような内容が書かれていることも事実のようです。ちょっと注意のいる本ですね。もう少し読み進めて、自分なりの理解を得たいと思います。
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none amazon:コーラン 上 (岩波文庫 青 813-1) LV1 |
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none amazon:コーラン 上 (岩波文庫 青 813-1) |
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おすすめ本(サイエンス) LV1 |
- 「種の起源」:読み切ってないのですが、ダーウィンの思考に一度触れてみるのは、とても面白い体験だと思います。 - 「たんぱく質の一生」:生命活動の精密なメカニズムのイメージがつかめる本です。まるで門外漢の分野ですが、こういう簡単な本でイメージを掴めるのはありがたいと思いました。 (本文なし)
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科学一般 LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫) - Link > amazon:進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス) - Link > amazon:タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書) - Link > amazon:物理学はいかに創られたか(上) (岩波新書) (本文なし)
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Link amazon:種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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『種の起源』は専門家向けの学術書ではなく、一般読者向けに発表された本である。名のみ知られるばかりで、その内容については多くを語られることのなかったこの歴史的な書を、画期的に分かりやすい新訳で贈る。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) ダーウィン,チャールズ 1809‐1882。イギリスの自然史学者、著述家。イングランド西部のシュルーズベリで生まれる。地元のパブリックスクール卒業後、エジンバラ大学医学部に入学したが1年半で退学し、ケンブリッジ大学に転学。卒業後、英国海軍測量艦ビーグル号に乗り込み、5年をかけて世界を周航した。帰国後は在野の著名な自然史学者として研究と著作に従事する。1859年、『種の起源』を出版し、世界を震撼させた。’82年に自宅で死去
引用元:Amazon.co.jp: 種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫): チャールズ ダーウィン, Charles Darwin, 渡辺 政隆: 本
下巻途中までで止まっているが、とりあえずレビューします。
とにかく圧巻の推論、仮説。執念とも思える多角的な考察。ダーウィンの思考過程をなぞっていくのがとても面白い。世界にインパクトを与えた本として、一読の価値あり。 しかし、その説が正しいかはこれだけでは確信できない、というのが正直な感想ですね。壮大な仮説ではあるが、「こうも考えられる」の域を出ていない気がします。科学とは呼び難い。絶対的な証拠が足りなすぎる。時間軸が長すぎて検証できないのは仕方ない、ということになるのだろうけれど。 その後、ネットや他の書籍などいろいろ当たってみても、納得させられるような証拠は見当たらず、未だ仮説の域を出ていない理論、と考えるのが妥当ではないかと思えてきました。 もちろん、DNAやそのメカニズムの共通性をもって、祖先が共通であると考えることは、当然な推論として正しい可能性が大きいと思う。 しかしそのことは、この生態系が全て偶然と確率の法則によって成り立ってきたということを裏付けるものではないし、進化の過程そのものの決定的な証拠がない以上、「確からしい仮説」という注釈がつくのではないかと思う。 そもそも、人体やDNA、遺伝、脳の仕組み、などを例に取っても、分子レベルから完璧に組み立てられているこれだけ複雑かつ精密なシステムが、自然発生的(確率的な選別、ランダムネス)だけで成し遂げられるとは、とても思えないのんですよね。そこにはとてつもない方向性と戦略が込められていると思うんです。 確率的選別のメカニズムのみでアメーバからここまで進化したと考えられる人は、確率というものをどう考えるのだろうか。それは、あり得る確率なのだろうか、ということです。 それは、自動車を構成する元素を全て箱に入れて、適当に振ったり熱したり冷やしたり、をとてつもない長い時間繰り返したら、いつかは自動車ができる、と言っているのと同じようにも思えるのです。 このように全ての構成要素が目的を持って、相互に関連し、高度に統合されている機能を持つシステムは、やはり元となる設計が必要なのでは?とも思うわけです。 もちろん、環境に合わせてある程度形態を変えたり、特性を調整したり、というメカニズムはあって、それがこの動的に変化する環境の中で生命が種を維持していく重要なメカニズムなのだろうとは思うのです。それを提示したダーウィンの功績は素晴らしい。 しかしそういうメカニズムが遺伝選別のシステムに組み込まれているとしても、それが本当に種を越えていくのか、アメーバから猿になり、人間になるのか、についてはダーウィンは答えられていないと思うし、DNAが似ている、くらいでは決定的な説明にはならないと思うのです。 まあそんなことで、これを頭から信じるのはどうも危ないのではないか、と思うようになりました。 少なくとも、批判的な目も持って見るのが正しい姿勢ではないかと、いう気がします。 DNAや生物学の知識も増やしていって、自分なりの理解を深めていきたいと思います。
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Link amazon:進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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『記憶力を強くする』で鮮烈デビューした著者が大脳生理学の最先端の知識を駆使して、記憶のメカニズムから、意識の問題まで中高生を相手に縦横無尽に語り尽くす。「私自身が高校生の頃にこんな講義を受けていたら、きっと人生が変わっていたのではないか?」と、著者自らが語る珠玉の名講義。
引用元:amazon:進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
ところどころ論理の飛躍もあるし、推論が甘いのではと思うところもあるのですが、とにかく門外漢が脳の仕組みについて全体感を得るにはとてもおもしろい本です。
無味乾燥な学問としてではなく、我々の素朴な感覚、疑問などから論を進めていくのは、読んでいて面白いし、結果として、とてもわかりやすいと思う。 厳密性より概観を掴みたい、という私のニーズにぴったりの本でした。 驚きと好奇心を保ちながら一気読みできました。 これから、もう少し詳しいメカニズムを説明した本などへ読み進めていきたいと思います。
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Link amazon:タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書) ★★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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細胞という極小宇宙で繰り広げられる生命活動の主役はタンパク質である。それぞれに個性的なタンパク質には、その誕生から死まで、私たちヒトの一生にも似た波乱に富んだ興味深いドラマがある。数々の遺伝病やプリオン病・アルツハイマー病など、タンパク質の異常が引き起こす病気の問題も含め、最先端の科学の現場からレポートする。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 永田/和宏 1947年滋賀県に生まれる。1971年京都大学理学部物理学科卒業。森永乳業中央研究所、米国国立癌研究所、京都大学胸部疾患研究所を経て、京都大学再生医科学研究所教授。専攻は細胞生物学(元日本細胞生物学会会長)。歌人としての活躍も知られる。宮中歌会始詠進歌選者、朝日新聞歌壇選者など。歌集に『華氏』(寺山修司短歌賞)、『饗庭』(若山牧水賞、読売文学賞)、『風位』(芸術選奨文部科学大臣賞、迢空賞)、『後の日々』(斎藤茂吉短歌文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用元:amazon:タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書)
読んだのが大分前なので記憶がぼやけているが、とても面白かった記憶があります。
生命活動におけるタンパク質の働きを順序立てて丁寧に説明していて、 生命のメカニズムの複雑さ精密さに驚き、生命科学に興味を持ちました。 これから、いろいろ読んで知識を増やしていきたいですね。
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Link amazon:物理学はいかに創られたか(上) (岩波新書) ★★★★★ |
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20世紀を代表する物理学者であるアインシュタインとインフェルトが、専門的予備知識を持たない読者のために、現代物理学の全貌を平易に解説した万人のための入門書。数式を用いず、巧みな比喩と明快な叙述によって、ガリレイやニュートン以来の物理思想から相対性理論および量子論に説き及ぶ。
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引用元:amazon:物理学はいかに創られたか(上) (岩波新書)
この本は面白かった!
アインシュタインのシンプルで簡明な思考と、ものの捉え方に感銘を受けました。 数式はあくまで道具であって、思考力、洞察力、直感力などが物理学をここまで進めてきた、ということがよく感じられる本。 高校、あるいは大学始めくらいでこういう本を読んでおきたかった、という感じです。 現在の教育のように公式で計算ばかりでは、むしろ本質の理解、知的好奇心の喚起が難しいかもしれないですね。 道具としての物理学を手っ取り早く身につけるには最短コースかもしれないけれど、科学のマインドを理解する、科学を発展させていく力を育てる、という観点に立つと、かなり筋の悪い教育と言えるのかもしれません。
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量子論、宇宙論など amazon:物理学はいかに創られたか(上) (岩波新書) LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:宇宙は本当にひとつなのか―最新宇宙論入門 (ブルーバックス) - Link > amazon:量子力学の哲学――非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 (講談社現代新書) (本文なし)
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Link amazon:宇宙は本当にひとつなのか―最新宇宙論入門 (ブルーバックス) ★★★★ |
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商品の説明より
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宇宙の全体を調べてみると、目に見える物質は5パーセントにも満たなくて、 残りの約96パーセントは正体不明の暗黒物質と暗黒エネルギーだというので す。私たちは、目に見える宇宙こそ宇宙だと思ってきましたが、最近になって それがまったくの間違いであることがわかってきたのです。暗黒物質と暗黒エ ネルギーの正体を探っていくと私たちには目に見えない多くの次元と無数の宇 宙が存在しているのではないかというのです。急展開を見せる宇宙の最前線を ふまえて「宇宙とは何か」を問い直す最新宇宙論入門。
引用元:amazon:宇宙は本当にひとつなのか―最新宇宙論入門 (ブルーバックス)
とても分かりやすく、読みやすい本ですね。
2003年に、観測の結果から宇宙全体のエネルギー内訳が明らかになり、それによると、星や銀河、それを形作る全ての元素のエネルギーは、宇宙全体の4.4%にすぎず、残りは全く目に見えないもので、残り96%の内訳は、23%が暗黒物質、73%が暗黒エネルギーと、名前は付いているけれど正体は不明のエネルギーということで、宇宙のほとんど全てについて、私たちはよくわかっていない、ということが明らかになったそうです。 それらのエネルギーを説明するための理論として多次元宇宙や多元宇宙(宇宙がたくさんある)などが有力視されているということで、SF以上にSF的な、最新宇宙論を素人にもわかりやすく垣間見せてくれる本で、不思議さと謎の多さに驚きながら、一気に読めました。
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商品の説明 内容紹介 最新の理論と実験から迫る全く新しい宇宙観宇宙の90パーセント以上は得体の知れない暗黒物質と暗黒エネルギーからできている。その正体を探っていくと多くの次元と宇宙が見え隠れしているというのだ。 最新の理論と実験から迫る新しい宇宙論 宇宙の全体を調べてみると、目に見える物質は5パーセントにも満たなくて、 残りの約96パーセントは正体不明の暗黒物質と暗黒エネルギーだというので す。私たちは、目に見える宇宙こそ宇宙だと思ってきましたが、最近になって それがまったくの間違いであることがわかってきたのです。暗黒物質と暗黒エ ネルギーの正体を探っていくと私たちには目に見えない多くの次元と無数の宇 宙が存在しているのではないかというのです。急展開を見せる宇宙の最前線を ふまえて「宇宙とは何か」を問い直す最新宇宙論入門。 <著者からのメッセージ> 宇宙はわかってくればわかってくるほど、さらに大きな謎が出てきます。この本ではまず、あまりにも大きい宇宙の大きさを少しでも実感できるように、地球から少しずつ離れ、太陽系、銀河、銀河団、と大きなものを見ていきます。そこでまず出会うのが暗黒物質。これがなくては星も銀河も私たちも生まれなかったのです。さらに遠くへ、つまり過去へと遡っていくと、宇宙の膨張を加速して引き裂いている暗黒エネルギーに。これが宇宙の運命を決めています。 この暗黒物質を説明するために真剣に議論されている異次元、そして暗黒エネルギーを説明するための多元宇宙。宇宙には目に見える3次元の空間だけでなくさらに異次元の空間があり、しかも宇宙そのものがとてつもない数、試行錯誤でできたのかもしれないというのです。 宇宙をわかりたいと飽くなき挑戦を続ける研究者たちの最新の考え方をご紹介します。 内容(「BOOK」データベースより) 宇宙の全体を調べてみると目に見える物質は5パーセントにも満たなくて残りの約96パーセントは正体不明の暗黒物質と暗黒エネルギーだというのです。その正体を突き止めていくうちに不可思議な現象にぶち当たることに…。宇宙は多次元で、いくつも存在するとしたら。今までの宇宙の概念をくつがえす最新宇宙論入門。 著者について 村山 斉 (むらやま・ひとし) 1964年東京生まれ。東京大学国際高等研究所数物連携宇宙研究機構(IPMU)の 初代機構長、特任教授。米国カリフォルニア大学バークレー校物理教室教授。 1991年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。東北大学大学院理学研究科物理学科助手、ローレンス・バークレー国立研究所研究員、カリフォルニア大学バークレー校物理学科助教授、准教授を経て、同大学物理学科MacAdams冠教授。米国プリンストン高等研究所メンバー(03~04年)。2007年10月より現職。専門は素粒子物理学。2002年、西宮湯川記念賞受賞。素粒子理論におけるリーダーであり、基礎科学分野における若き指導者の一人でもある。 |
Link amazon:量子力学の哲学――非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 (講談社現代新書) ★★★ |
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商品の説明
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内容紹介 世界の描き方はひとつではない!? 知的刺激にあふれる科学哲学の入門書が登場。 私たちや私たちの身の回りの世界をつくっている、目に見えないようなミクロなものの世界について記述するのが量子力学。ところがこの理論の示す「真の姿」を理解するのはとても困難です。アルベルト・アインシュタインも量子力学のある側面を受けいれられず「私たちが見ていないときには月が存在しないというのか」と語ったといわれています。本書では、量子力学の示す不思議な世界について解説し、これまで提案されてきたコペンハーゲン解釈、多世界解釈、逆向き因果などの様々な哲学的論議をわかりやすく紹介しています。
引用元:amazon:量子力学の哲学――非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 (講談社現代新書)
量子力学の解釈問題(パラドックス)を中心に、ミクロの世界での物質挙動の不思議さをわかりやすく説明しています。
数式も使わない概念的な説明なので、もちろん雰囲気をつかむ程度の話にはなってしまうけれど、そのレベルではわかりやすく説明することに成功していると思います。 それでも、やはり少し固い感じの文章で、少しとっつきにくさはあるかもしれません。 まあ、テーマがテーマなだけに、これ以上簡単に説明するのも難しいかもしれない、という気はしますが。 この本を読んで、量子力学をもっと深く理解してみたくなりました。 次は、数式レベルまで踏み込んだ勉強をしてみたいですね。
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商品の説明 内容紹介 世界の描き方はひとつではない!? 知的刺激にあふれる科学哲学の入門書が登場。 私たちや私たちの身の回りの世界をつくっている、目に見えないようなミクロなものの世界について記述するのが量子力学。ところがこの理論の示す「真の姿」を理解するのはとても困難です。アルベルト・アインシュタインも量子力学のある側面を受けいれられず「私たちが見ていないときには月が存在しないというのか」と語ったといわれています。本書では、量子力学の示す不思議な世界について解説し、これまで提案されてきたコペンハーゲン解釈、多世界解釈、逆向き因果などの様々な哲学的論議をわかりやすく紹介しています。 内容(「BOOK」データベースより) 世界の描き方はひとつではない!?コペンハーゲン解釈、多世界解釈、逆向き因果…知的刺激にあふれる科学哲学の入門書。 著者について 森田 邦久 1971年、兵庫県姫路市生まれ。大阪大学基礎工学部卒。博士(理学)、博士(文学)、いずれも大阪大学で取得。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学高等研究所助教をへて、同准教授。著書に、『科学とは何か―科学的説明から探る科学の本質』(晃洋書房)、『理系人に役立つ科学哲学』(化学同人)がある。 |
computer amazon:量子力学の哲学――非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 (講談社現代新書) LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書) - Link > amazon:アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書) - Link > amazon:あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書) (本文なし)
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Link amazon:人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書) ★★★★ |
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内容紹介
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グーグルやフェイスブックが開発にしのぎを削る人工知能。日本トップクラスの研究者の一人である著者が、最新技術「ディープラーニング」とこれまでの知的格闘を解きほぐし、知能とは何か、人間とは何かを問い直す。 内容(「BOOK」データベースより) 人類の希望か、あるいは大いなる危機なのか?「人間のように考えるコンピュータ」の実現へ、いま、劇的な進展が訪れようとしている。知能とは何か、人間とは何か。トップクラスの人工知能学者が語る、知的興奮に満ちた一冊。
引用元:amazon:人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)
ディープラーニング(機械学習のブレークスルー技術)の概観がつかめる。面白い。これから何処へ行くのだろう。
この本を読んで、人工知能をもっと勉強してみたい、と思うようになり、少しずつ勉強を始めていますが、高校数学の復習から必要なレベルからで、なかなか道のりは遠いですね(汗)。 理論はともかく使ってみる、というレベルなら、既にディープラーニングを実装したライブラリもどんどん公開されてきており、プログラムが書ける人間なら、すぐ使ってみることができる、くらいのところまで来ているようですね。恐ろしいスピード感です。 ネットで全ての情報がつながる時代に、クラウド化、ビッグデータ処理、人工知能、と組み合わさると、情報分野の爆発的な発展が予想されますね。まさに指数関数的に進化していきそうな感じですね。 そうなると、その他分野の漸進的な進歩スピードと比較して圧倒的なエンジンとなっていくことは想像に難くありません。 社会変化はこのスピードについていけるのでしょうか。
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グーグルやフェイスブックが開発にしのぎを削る人工知能。日本トップクラスの研究者の一人である著者が、最新技術「ディープラーニング」とこれまでの知的格闘を解きほぐし、知能とは何か、人間とは何かを問い直す。 |
Link amazon:アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書) ★★★★ |
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内容紹介
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古代から存在はしたが、2000年代、ウォール街で金融商品の開発に活用されたことで一気に進歩したアルゴリズム。映画や音楽のヒット予測に限らない、今や私たちの生活のあらゆる場面に進出しているのだ――。 内容(「BOOK」データベースより) 未来はAlgorithmから逃れられない―ボットに支配される社会で成功する道はどこにあるのか。
引用元:amazon:アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)
タイトルはなんかアレですが、面白い本でした。
ウォール街の取引がアルゴリズムに取って代わられていく過程をはじめに、色々な分野でのアルゴリズムの利用例やそのインパクトをとても読みやすく、面白い形で示してくれている。 学習や技術向上へ向けての、いいモチベーションになりました。 分野外の人でも、アルゴリズムの社会への影響と時代の流れが具体的にイメージできて面白いのではないでしょうか。
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古代から存在はしたが、2000年代、ウォール街で金融商品の開発に活用されたことで一気に進歩したアルゴリズム。映画や音楽のヒット予測に限らない、今や私たちの生活のあらゆる場面に進出しているのだ――。 |
Link amazon:あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書) ★★★ |
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著者からのコメント
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著者の梅津です。こんにちは。 本書は、2006年秋に創刊になった サイエンス・アイ新書のシリーズ15冊目です。 技術評論社による旧版を土台に、 今回の新版は全体的に「あっさり」と仕上げました。
引用元:amazon:あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書)
評価の難しい本。
面白いような、面白くないような。 分かったような、分からないような。 もちろん、コンピュータサイエンスの知識がある人間が読むレベルの本ではないだろう。 白紙に近い状態から、簡単に概観がつかめればいいなと読んでみたが、まあ微妙である。 まあでも、寝る前にベッドに寝ころがって読む本としては読みやすく、上出来でした。
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none amazon:あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書) LV1 |
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none amazon:あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書) |
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おすすめ本(ほか) LV1 |
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人文一般 LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:愛するということ (本文なし)
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Link amazon:愛するということ ★★★★ |
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商品の説明
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内容(「BOOK」データベースより) 人間砂漠といわれる現代にあり、〈愛〉こそが、われわれに最も貴重なオアシスだとして、その理論と実践の習得をすすめた本書は、フロムの代表作として、世界的ベストセラーの一つである。 著者について 1900年、ドイツのフランクフルトに生まれる。ハイデルベルク、フランクフルト、ミュンヘンなどでの大学で学んだのち、ベルリン大学で精神分析学を学ぶ。フランクフルト社会研究所を経て、1933年アメリカに渡り、のちに帰化、イェール、ミシガン、ニューヨークなどの大学で教鞭をとり、さらにメキシコに移住。1980年没。 フロイト理論にマルクスやヴェーバーを接合して精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派の代表的存在とされた。また真に人間的な生活とは何か、それを可能にする社会的条件とは何かを終生にわたって追求したヒューマニストとしても有名である。しだいに、禅や東洋宗教への関心を深めた。 代表的著作として『自由からの逃走』『悪について』『生きるということ』などがある。
引用元:amazon:愛するということ
現代社会における人間疎外と、そこからの人間性回復について書いている本です。
タイトルから想像するよりはだいぶ硬く哲学的な印象ですが、現代社会を覆う人間疎外の問題について柔らかく分析しています。 社会が高度化、分業化して細分化されるに従い、人間は生産の歯車として社会に取り込まれ、豊かな人間性を失わずにいることが難しい。 人間性自体が生産要素のひとつとして変質していってしまう、という問題提起をしています。 そして、愛することのできる人間性の回復こそが(難しいが)一番重要と説いています。なんのための社会か、ということですね。 自分で思考する技術と、愛する「技術」というものを、かなり近いところに置いていると読めました。 簡易な言葉でわかりやすく、深い洞察に満ちた本です。
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現代における愛の危機とは「愛」について真剣に考えてみたい人におくるフロムの代表作。愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会の中で、より幸福に生きるための最高の技術である、とフロムはいう。ところで私たち現代人は、愛に渇えつつも現実には、そのエネルギーの大半を、成功、威信、金、権力というような目標をいかにして手に入れるかかに費やし、愛する技術を学ぼうとはしない。人間砂漠といわれる現代にあり、「愛」こそが、われわれに最も貴重なオアシスだとして、その理論と実践の習得をすすめた本書は、世界的なベストセラーとして読み継がれている。 |
知識など amazon:愛するということ LV1 評価なし |
(サブノート)
- Link > amazon:デジタル時代の著作権 (ちくま新書) (本文なし)
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Link amazon:デジタル時代の著作権 (ちくま新書) ★★★ |
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内容(「BOOK」データベースより)
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近年における社会のデジタル化の進展はめざましいものがある。ソーシャルメディアの普及、多様な電子端末の登場、電子書籍への移行…。こうした急激な変化の前に、創作者の権利、すなわち著作権のあり方も再考を迫られている。著作物の複製・改変・送信が一般化し、アナログ時代の法体系では対応しきれない状況にあるのだ。著作権をめぐり、今何が変わり、何が問題となっているのか。われわれはどんな点を心得ておかなければならないのか。基本的な仕組みから明快に説き起こす。
引用元:Amazon.co.jp: デジタル時代の著作権 (ちくま新書): 野口 祐子: 本
必要に迫られて読み始めました。
当然ですが、ネット社会を前提としていない著作権を、現状に当てはめていくと色々と矛盾や、グレーゾーンが出てきてしまい、「ルールが現実に追いついていない」状態になっているわけですね。 結論以上に、考え方を理解しないといけないと思い、この本を手に取りました。 まだ途中ですが、とても読みやすく、また「考え方」の部分から説明してくれているので、ネット上の断片的な情報より全体が捕まえやすいと感じます。
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近年における社会のデジタル化の進展はめざましいものがある。ソーシャルメディアの普及、多様な電子端末の登場、電子書籍への移行…。こうした急激な変化の前に、創作者の権利、すなわち著作権のあり方も再考を迫られている。著作物の複製・改変・送信が一般化し、アナログ時代の法体系では対応しきれない状況にあるのだ。著作権をめぐり、今何が変わり、何が問題となっているのか。われわれはどんな点を心得ておかなければならないのか。基本的な仕組みから明快に説き起こす。 |
none amazon:デジタル時代の著作権 (ちくま新書) LV1 |
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none amazon:デジタル時代の著作権 (ちくま新書) |
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